2024-08-13 北海道帰省2日目

旅行

2024-08-12から2024-08-17まで北海道の実家に帰省をしてきた。これはその際の旅日記である。

なお、昨年2023年10月に北海道に帰省した際の旅日記はこちらから。→2023-10-10 北海道帰省

朝飯と昼飯

全く夢を見ずに06:00頃に目覚める。田舎の朝は早い。昨夜は蒸し暑くて布団を被らずにそのまま寝てしまったようだ。もう少し寝てもいいかなと思ったが、父母の話し声が気になったので起きる事にした。23:00過ぎには寝たので睡眠時間としてはは充足している。眠くなったら昼寝をすればいいだろう。

窓の外では台風の影響で昨夜からの雨が降り続いている。天気予報によると今日は終日雨らしい。天気が良ければ親父殿の車を借りてどこかに出掛けようと思っていたが、今日は大人しく実家で過ごす事にした。コミケの疲労が溜まっている。明日は泊まりで旭川に行く予定なので、雨脚が弱まってくれれば良いのだがと思う。

朝食

実家でのスタンダードな朝食。
雨で庭に出られないので屋内で珈琲を飲む。

昨夜は日本酒を飲んでぐでんぐでんに酔っ払ったが、幸い二日酔いはない。母が作ってくれた朝食を食べて珈琲を飲んだ。食後は普段は庭で珈琲を飲むのだが、雨のため玄関先で煙草を吸った。

気晴らしにどこかへ出掛ける前に、先に旅日記(つまり今書いているこれだ)を書いておく事にした。昨年夏休みの旅日記は遅れに遅れて、最終的に完成したのは2024年の正月休みが終わる直前だった。それだけ間が空いてしまうと記憶もかなり薄れており、全く筆が進まずかなり苦痛だったのを覚えている。苦痛だが中途半端では終わらせられないという義務感だけで書き切った。あの悲劇を繰り返してはならない。

続いて家計簿をつけたのだが、時刻はまだ11:00前だった。朝が早かったので今頃になって微妙に眠くなってきた。布団に戻り横になると、あっという間に寝てしまった。

昼食

12:00に起こされて、昼飯に父が作ってくれた蕎麦を食べる。旨かったがどうも薄味だった。

その旨を母に告げると「薄味は慣れるし身体に良い」と言われたので、まあ確かにそれもそうだ、と思いながらそのまま完食した。母は過剰な塩分を憎んでいるのである。郷に入っては郷に従えだろう。その後で父と母が食べたのだが、やはり薄味だったようで彼らは麺つゆを追加していた。全く酷い話である。老いては子に従えとはよく言ったものだ。

室蘭市青少年科学館へ

蕎麦湯を飲みながら、さてどこに行こうかとGoogleMapを眺める。雨は相変わらず降ったり止んだりを繰り返している。30分ほど悩んだ末に、室蘭市青少年科学館[公式]に行って、むろらん温泉ゆらら[公式]に行くプランに決めた。

晩飯はジンギスカンの予定なので、温泉に入って腹を空かせておくのが良いだろう。母が父も誘えばどうかと言うのでそうした。自分で運転したい気持ちもあるがそれは絶対でもない。

DENZAI環境科学館

改築されて全く見慣れぬ建物になっていた。
おれが知っているものと随分姿が変わってしまった。

ようこそ
DENZAI環境科学館へ

北海道で初めての科学館は、1963年(昭和38年)に開設した
室蘭市の旧青少年科学館であることを知っていますか?

この旧青少年科学館の精神を受け継ぎ、科学の基礎原理や
不思議な現象の数々を体験でき、また今日、地球規模で課題となっている
環境問題や廃棄物処理、再生可能エネルギーに受けた取り組みを
学べる施設として、ここ環境科学館は誕生しました。

ぜひ、地球環境をめぐるわたしたちの課題や、科学の楽しさ、
そして室蘭の「ものづくり」に触れてください。

父の運転で室蘭新道[Wikipedia]を通り、室蘭市青少年科学館に着いた。おれなら下道を通ってダラダラ走る所だが、効率を考えると室蘭新道を使わない選択はない。

さて室蘭市青少年科学館[Wikipedia]だが、完全に取り壊して改築されたので、当たり前だが当時とはすっかり様子が変わっていた。科学館の側にあった図書館も同様に取り壊れており、1Fが図書館、2Fが科学館という構造になっていた。なお図書館の方は本日は休館日だった。改築により、正式名称も「DENZAI環境科学館」に変わっている。DENZAIは株式会社DENZAI[公式]である。つまりネーミングライツで企業が公共にお金を出してくれているという事だ。大変ありがたい。

そもそもおれが最後に室蘭市青少年科学館に来たのは一体いつの事だっただろうか?弟の結婚式に参加するため、妻と一緒に来たのが恐らく最後だった気がするが、今となっては自信がない。

過去の室蘭市青少年科学館

過去の写真が展示されている。初代ロボちゃんの写真もあった。こんなのだったかな……。

室蘭拡大写真

科学館に入ると床には室蘭の拡大写真があった。かなり大きめのサイズで、残念ながら全体は撮れなかった。

懐かしの室蘭民報

室蘭の地方紙、室蘭民報[公式]である。1993年のものだ。ありふれた新聞もこうして保管すれば歴史になる。

ISS(国際宇宙ステーション)

室蘭には余り関係がなさそうだが、このようにISS(国際宇宙ステーション)[公式]の模型も展示されていた。新日鉄で造られた部品が使用されているとかそういう薄い関係性があるのだろうか?と思い、日記を書きながら写真に目を凝らしてみたが、特にそのような記述は見当たらなかった。子供を喜ばせるための展示物なのかも知れない。

企業ブース

子供が喜びそうな斧がある。

かなり狭いが地元企業の紹介もある。日本製鉄を「地元企業」と呼ぶのは些か憚られるが、室蘭にも日本製鉄の巨大な工場があるのだ。そして日本製鉄にぶら下がる無数の下請け企業が存在する。

ガラス石

文字が読めるものはレアリティが高そうだ。

正式な名称は分からないが、これはガラス石と呼んでいた。ガラスの破片が長く波に削られて丸くなったものだ。子供の頃にイタンキ浜に遊びに行った際に、宝物のように拾い集めた記憶がある。あれらがどこに行ってしまったのかはもう分からない。

子供向け展示

江戸川乱歩の「鏡地獄」を思い出す。
写真でも傾いて見える。我々は脳に騙されている。

写真のように、実際に体験できるコーナーが多い。この鏡は子供の頃に見た気がするが全ては遠い記憶だ。

夏休み期間ということもあり、館内は子供連れが多かった。というか我々以外は全て子供連れだったように思う。以前はもう少し工場(室蘭は工業都市だ)の説明が多かった記憶があるが、新しい科学館では、館内のほぼ全て子供向けの展示になっていた。

そもそも科学館とは子供向けであり、40過ぎのおっさんと、70過ぎのその父親が夏休みに連れ添って来るような施設ではない。それでも30分程度は過ごしたと思う。

さようなら環境科学館

入口にモダンな時計がある。
つい掲示物を撮ってしまう。

さて行くかという頃合いに、プラネタリウムからぞろぞろと人が出てきた。妻は旧科学館のプラネタリウムが好きで、昔はよく来たと言っていた。おれも妻と一緒に来た事が一度だけある。妻はプラネタリウムが大好きなのだが、おれにはその魅力がよく分からない。理科のテストでも、夜空の星に関する問題は意味が分からなくて苦手だった。

室蘭温泉ゆららへ

室蘭港まつりのものと思われる提灯が飾られている。

山の方を通って温泉へ向かった。寂れた商店街で鈴木宗男のポスターを見掛けたので思わず車の助手席から写真を撮った。

ゆっくりと衰滅しつつある我が故郷の中でも、この辺りの寂れ方は特に酷い。父が昔、東町の社宅に住んでいた頃、この辺りまでバスで通勤するのに40分くらいかかったと言った。まだ室蘭新道が存在していない頃の話だ。その頃は輪西の辺りの渋滞が特に酷かったという。これは以前にも書いた気がする。当時は飲み屋がずらりと並んでいたそうだが今は面影もない。

GoogleMap

室蘭温泉ゆらら

喫煙所。科学館は完全禁煙だった。

平日の昼下がりなのに駐車場はそこそこ車で埋まっていた。車を降りると、駐車場は強いタールの匂いがした。

温泉に着いた頃はまだ道路は乾いていたが、体を洗って露天風呂に出た時には丁度雨が降り始めていた。露天風呂からは海が見えるのだが、かなり霧が深く、左手に見える大黒島は霧の海に沈んでいた。右手には白鳥大橋記念館[外部]が見えた。露天風呂は休憩スペースが広く多くの人がいたが、黙浴が推奨されているので静かだ。昼間から沈黙する全裸の人々が集っているのは異様な光景だなと思いながら湯に浸かる。おれもその中の一人だった。

帰宅

室蘭らしい曇天。

休憩もそこそこに帰路に着く。駐車場に出ると雨脚が強くなってきていた。空模様が変わらなければ久し振りに伊丹来(イタンキ)稲荷神社に寄って貰おうと思ったのだが、今回は諦めることにした。

帰宅後、母が西瓜を食べさせようとしてきたが断った。18:00にジンギスカンを食べに行く予定なので、この時間に西瓜で腹を膨らませるのは得策とは言えない。雨が強くなってきたので日記の続き(つまりこれだ)を書いて過ごす。

猫は両親の寝室に隠れて寝ていた。警戒心が強いので、寂しいが今回も慣れてくれなさそうだ。

ビアキャビンへ

昨年、一昨年の夏休みと同じくビアキャビンに来た。何度か書いた気がするが、おれは生ラムよりも昔ながらの薄切りの冷凍ラム肉の方が好きだ。昔は薄切り肉の方が安かったのだが、今では完全に価格が逆転しているという。

肉はまあ旨かったのだが、昨今の食料品値上げの影響をモロに受けたのか、最初の皿でヤケクソのようにもやしが出てきたので辛かった。明らかに去年の1.5~2.0倍あったように思う。食べ残しがあっても肉を注文できないシステムではないが、食べ物を残すのは気が引ける。折角のジンギスカンだったが、残念ながら満足度はかなり下がったと言わざるを得ない。食べ放題と銘打たれてもこれではもやし地獄だ。次回は他の店を探そう。

雨の室蘭

途中で休憩して外の喫煙所で一服する。未開の地である室蘭と言えど、店内で喫煙するような無法は許されていない。

食事を終えて外に出ると雨は更に強くなってきていた。

帰宅後

帰宅後の猫

帰宅するとリビングで猫がごろ寝していた。1枚目の写真に写っているのは親父の手である。おれが触ろうとするとするりと逃げてしまうので、こうしてそっと写真を撮ることしかできない。

室蘭の夜

今夜も親父と酒を飲もうと思っていたのだが、親父の糖尿病予防の為ということで、今夜は母に飲酒を止められてしまった。息子が帰ってきた時くらい良いじゃないかと思うが、近頃母は加齢と共に頑固になったので余計な口答えはしない。酒を飲まないと特に何もする事がないのが田舎の夜だ。

煙草を吸うために外に出ると雨は止んでいた。前述の通り明日は旭川へ行く予定なので、このまま降らないでくれると助かる。

ゲームリストとカレンダー

1枚目の写真は親父のゲームリスト。2枚目の写真は脱衣所に掛かっている小洒落たカレンダー。

西瓜とサッポロクラシック

西瓜を食べてサッポロクラシックを飲んで01:30頃に寝る。

(続く)

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