2024-09-29 名古屋コミティア65 1日目

旅行

名古屋コミティア[公式]65に出店するため名古屋に行ってきた。今回はその旅日記である。

はじめに

出店慣れした妻にとって、名古屋で開催されるハンドメイドイベントは今や完全に射程距離に入るようになった。単日開催のイベントに参加する場合は、朝から新幹線に乗って名古屋まで出掛けて行き、夜にまた新幹線で帰ってくる流れになる。手慣れたものである。一泊するとそれだけで宿泊費も発生するし荷物も増えるので、一日で済ませられるのならこの方がずっと合理的だ。なに、我々首都圏のサラリーマンとしても、コロナ禍前は名古屋なら余裕の無い日帰り出張が当たり前だったではないか!

さて前述した名古屋コミティアだが、これは一日だけ開催される単日イベントである。普段通りおれは自宅で犬と留守番であろうと思っていたのだが、今回は名古屋観光を兼ねて一緒に名古屋に行かないかと妻に誘われたのだった。

おれは二つ返事で同行することを決めた。初夏の頃からずっと仕事が忙しく、夏季休暇が終わった後は更にその傾向が増して完全に気が滅入っていたので、気分転換に遠出するのも悪くないと思ったからである。

前日

ソファで自民党総裁選を見る犬。

移動の前日である金曜日は午後休を取り、14:00過ぎには自宅に到着した。今回の案件は打ち合わせがかなり多いのだが、金曜の午後は定例の打ち合わせが入っていないので、半休を突っ込むならこのタイミングが丁度良い。そう思って月曜の時点で予め宣言しておいたのである。宣言が早すぎたのか無視して17:00に打ち合わせを入れられたのだが、緊急性の高い議題ではないと判断したのでおれも無視して帰宅した。こうなれば実力行使しかない。休みは自らの手で勝ち取るものだ。

帰宅して犬と一緒に自民党総裁選の中継を眺めながらダラダラと家事をした。今週もとても疲れた。こんなに疲れているのにおれは明日は本当に名古屋に行けるのだろうか?かなり不安だが今更何もかも手遅れだ。決選投票で僅差で石破茂氏が勝ったのを見届けた後、疲れて横になっていたら当たり前だが寝てしまった。

名古屋観光

名古屋に行くのはかなり前から決まっていた(少なくとも一ヶ月近く前だった記憶がある)のだが、何となく行き先を考えるのが面倒で、選ぶのを先延ばしにしてしまっていた。仕事で精神的に疲弊していると決断するのが億劫になる。とはいえ、いつまでも先延ばしにはできない。晩飯を食べて自分の分の荷造りを終えた所で、いよいよ真面目に行く先を選ぶことにした。

名古屋 観光”という完全にやる気のないワードでGoogle検索をして先頭に出てきた結果がこれ[外部]だ。妻の付き合いで年に2度は名古屋に行っているのだが、最後に観光らしい観光をしたのは2022年の春のことだ。この時は完全にノープランで名古屋まで行って、ホテルに荷物を預けた後に名古屋城に行った。桜が綺麗だった。

一次選考

先程のサイトから幾つか候補を選んだ。紹介文の文言は引用させて頂いた。

名古屋城近辺とレゴランド、公園を除いただけでも候補がこれだけある。流石は大都会名古屋であるな。体力があれば「⑤徳川園+徳川美術館」または「②東山動植物園」が良いな~と思ったので、自室の工房で荷造りをしている妻に中間報告をしてご意見伺いをしたところ「屋外を長く歩くのは疲れるので嫌」という綸旨を賜った。

「行きたい所に行けばいいよ」と言っていたのに酷い話だ。これを受けてまず「②東山動植物園」「③名古屋港水族館」「⑤徳川園+徳川美術館」は敢え無く選択肢から消滅した。偽りの自由だった。

二次選考

さて、無惨様による下弦の鬼の解体を経て残りの候補は以下となった。

「④トヨタ産業技術記念館」もかなり興味があったのだが、「⑥名古屋市博物館」を選んだ。おれはこう見えても博物館の類は大好きなのだ。ここなら屋内だし妻も文句を言うまい……と思って公式サイトを確認すると、なんと現在はリニューアル工事中であり、名古屋市博物館は令和8年まで長期休館中だった。おれは大声でわあわあと泣きたかったが泣けなかった。涙も出なかった。どうして大事な時に限って失敗するんだ。お前はいつもそうだ。誰もお前を愛さない。

妻はそんなおれを「あほくさ」という冷ややかな目で見ながら「じゃあ験担ぎで熱田神宮にしようよ」と言ってくれたので、今回の目的地は熱田神宮[公式]に決まったのであった。熱田神宮といえば、三種の神器である天叢雲剣(=草薙剣)が納められてられているとても格式の高い神社だ。一度行っていかねばなるまい。

出発

おれは横浜在住だが、東海道新幹線に乗る際はいつも品川発ののぞみに乗る。距離的には新横浜の方が近いのだが、乗り換えを考えると新横浜よりも品川の方が楽だと妻が言い張るのである。個人的には大して変わらないのではないかと思っているが、妻と角を突き合わせてまで無理に通したい主張でもない。どうせどちらから乗っても大差はない。のぞみと聞くと、いつもおれは以前(おっさんの「以前」は10年以上前を意味する)に面倒を見ていた新人の望美ちゃんを思い出す。

今回は09:30頃の便を予約していたので、普段と同じくらいの時間に起きた。年に二度参加するクリエーターズマーケットの場合は早朝に起きる必要があるので、それに比べるとかなり人道的配慮があると言える。

名古屋へ

奥に掛かっているショルダーバッグが伏線となる。
新幹線ホームより。見飽きた景色である。
こんなモニュメントあったっけ?

平和島で特急に乗り換えて品川へ向かったのだが、人が多く座るどころではない混雑だった。今回は送料をケチって商品を全てキャリーケースに入れて手持ちしたので、荷物が重くて邪魔である。

今日は名古屋に着いてからあんかけパスタを食べる予定なので、敢えて駅弁は買っていない。いつも通り駅メモ[公式]をポチポチやっている間に名古屋に着いた。名古屋には散々来ているので、体感的にはあっという間である。

スパゲティハウス チャオ JR名古屋駅太閤通口店

レギュラーで330g。成人男性でも概ね満腹になる量だと思う。

名古屋到着後、予告した通りあんかけパスタを食べることにした。一直線にチャオ[公式]へ向かう。

名古屋駅には所謂「名古屋めし」を食べられる店舗が並んでいるのだが、どの店も大抵それなりの待機列が形成されており、普段は並ぶ気にならない。だが、今回はまだ11:00を回った所である。昼飯前の時間帯だし大して並ばずに入れるだろう……と高を括っていたのだが、それは余りに甘い考えであり、目当ての店には既に折り返しができるほど人が並んでいた。

待ったのは恐らく20分程度だったと思う。確かにあんかけパスタは安くて旨かったが、個人的には妻が注文したナポリタンの方がなお旨かった。おれはケチャップの暴力には勝てない。

プリンススマートイン名古屋栄へ

前述した通り、この後は熱田神宮[公式]へ参拝に行くことになっている。だが、クソ重いキャリーケースを転がして行くのは体力的に不可能だ。コインロッカーに預けるか?となったが、今夜の宿を取っているプリンススマートイン名古屋栄[公式]に妻が電話をした所、宿泊客であれば荷物を預かってくれるとのことであった。とても助かる

名古屋駅から伏見まで移動するには、名古屋市営東山線[Wikipedia]に乗る必要がある。新幹線口の方からホームまで移動するのは中々骨が折れた。早くこの重い荷物を預けて身軽になりたい。

スターバックス 名古屋インターシティ伏見店

外にはテラス席がある。
匂わせ。

東山線の伏見駅で降りて地上に向かうと、出口付近で妻がスターバックスを発見した。妻はスタバに目がないのである。時間もあるし、ここで食後の珈琲でも飲んで少しゆっくりしようということなった。

最初はテラス席にしたのだが、窓際の席が空いたのを見て店内に移動した。気温は30度を下回っている筈なのだが、じっとりとした蒸し暑さがあり外は不快だ。テラス席ではこれから結婚式に向かうのであろう10人程度の若い男女が侍っていた。

妻と同じものを注文した。安価なパフェのようなものだった。おれが個人行動する際は完全禁煙のスタバは選択肢に入らないので新鮮である。然しこの馬鹿みたいな紙ストローは一体何なのだ?カップは全てプラスチックだ。捨てられるプラスチックの量を削減したいのであれば、店内で提供する商品は陶器の器を使えば良いだろう。完全に「やってる感」である。馬鹿馬鹿しい。

プリンススマートイン名古屋栄

インスタグラムみたいな面白い渦巻きマークがある
右手にあるエスカレータは、この時間は上から下に流れていた。

30分程度ダラダラと過ごして昼飯を消化した後、また荷物を転がしてホテルへと向かった[GoogleMap]。ホテルまでは徒歩で5分程度の道程だが、蒸し暑くて荷物も重いのでうんざりした。

ひいひい言いながらホテルに到着する。2枚目の写真にはエスカレータが写っているのだが、この時間まだチェックインが始まっていないので、上から下に流れていた。ここまで来たのにこの階段を登るのか?と軽く絶望するも、ホテルの係員に相談すると、駐車場脇にある従業員用のエレベーターを使わせてくれたので助かった。

荷物はワイヤーで括り付けて預ける方式だった。大荷物を持った外国人観光客が増えたためか、最近はこの形式が多い気がする。東京ベイ有明ワシントンホテル[公式]でも見掛けた記憶がある。ダイアルロックに4桁の数字を設定して完了。これでやっと身軽になった。さあ熱田神宮へ向かおう!

伏見地下街を歩く

セブンイレブンの喫煙所

残念だがプリンススマートイン名古屋栄は全館禁煙である。最近のビジネスホテルはこれが多い。どうせ部屋でこっそり吸う奴がいるのだから、喫煙所くらいフロント近くに用意しておけば良いのにといつも思う。

「近くに煙草を吸える場所はありますか?」とホテル従業員に訊くと、近くのセブンイレブンに喫煙所がある旨を教えてくれた。これがそれ(THIS IS IT)だ。名古屋に着いてから最初の煙草だったと思う。

伏見地下街出入り口D

こういうのにそそられる。

地下鉄伏見駅 連絡通路
 伏見地下街 出入口

熱田神宮に向かうには再び地下鉄に乗る必要がある。道路沿いに伏見地下街[公式]へ降りる階段があったので、そこから下ってみた。天井が低い。

伏見地下街

古さは感じるが床は綺麗に磨き上げられている。
ポスターがある。観光名所化しているのか?
最高では?

伏見地下街はとても良い雰囲気だった。昭和レトロという陳腐な言葉を余り使いたくないが、時間の流れがゆっくりしているような場所だ。3枚目の写真の伏見珈琲館[食べログ]は、帰りに寄ってみようと妻と話をした。

(続く)

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