2023-10-05から2023-10-10まで北海道の実家に帰省をしてきた。これはその際の旅日記である。
- 2023-10-05木:羽田→新千歳→東室蘭
- 2023-10-06金:東室蘭→豊浦→八雲 / 八雲→鹿部→函館 / 函館観光初日 / KKRはこだて
- 2023-10-07土:KKRはこだて→函館元町 / 旧函館区公会堂→五稜郭 / 北海道立函館美術館→長万部→室蘭
- 2023-10-08日:室蘭中島公園 / 崎守埠頭で海釣り / 虎杖浜温泉ホテル→幌別
- 2023-10-09月:祖父母宅探索 / 室蘭独り観光 / 東室蘭→新札幌
- 2023-10-10火 :(最終日)新札幌→新千歳→羽田
なお、昨年2022年10月に北海道に規制した際の旅日記はこちらから。→2022-10-20 北海道帰省
新札幌へ
東室蘭駅 西口前
父に車で東室蘭駅[Wikipedia]まで送って貰い17:00過ぎに到着した。只管懐かしさをなぞってきたがそれもここまでになる。ここから新札幌まで移動する予定であり、到着後はTwitterの知人であるH氏・J氏と会う約束になっている。
そういえば、東室蘭駅前にあった味の大王東室蘭西口店[食べログ]は遂に閉店してしまったようだ。何年か前に帰省した際、母と一緒に行ってカレーラーメンを食べたのが最後の記憶になる。地方に於いては地元民は車で移動する人が大部分なので、都会と違い駅前は余り発展しないのだ。
東室蘭駅 構内
料金は自由席で4,250円だった。確か往復だと片道2,500円程度まで安くなる筈だが、片道だけだとこの値段になる。
果たして特急北斗[Wikipedia]に乗るのは何年振りになるだろうか?仕事で札幌出張に行き缶詰になっていた時にも何度か帰省したのだが、その際は列車ではなく高速バスで東室蘭に移動したのでかなり昔の話になると思う。
東室蘭駅 改札
改札を抜ける。人は多くないので写真を撮り放題だ。これから17:22発の便に乗る事になる。2枚目の写真の電光表示板を見て気が付いたのだが、8両編成のうち自由席は僅か2両だけだった。この時おれは自分のミスに何も気が付いていなかった。僅かな金をケチって指定席を取らなかったのである。半分くらいは自由席だろうしどうせガラガラであろうと高を括ってたのだが、結果としてそれは何の裏付けもない思い込み、大間違いだった。乗客数に合わせ便数を調整しているに決まっている。
東室蘭駅 ホーム
列車の到着を待つ間に駅のホームで写真を撮った。実に良い感じである。
長く東室蘭に暮らしながらもおれが東室蘭駅を使ったのは大分少ない。高校時代は自転車かバスを使って通学していたからだ。便数が少ない事もあり、通勤通学に使うには厳しそうだ。弟の結婚式に参加するため、家族で2009-08-28に札幌に移動したのが最後の利用だと思う。その時は既に駅舎は現在の姿だった。ホームは当時から余り変わっていない気がするが分からない。
待合室
待合室の中にも改札同様に電光掲示板がある。しかしこのとき、過信の報いはすぐそこに迫っていた[Google]。
出発
写真を沢山撮って意気揚々と車両に乗り込んだのだが果たしてそこは指定席車両だった。自由席車両はかなり遠い。列車が走り始めると荷物を引いて車内の狭い廊下を移動するのも辛かったので連結部で立ってやり過ごし、次の登別駅[Wikipedia]に停まった際に一気にホームを走って自由席に滑り込んだ。
今回は我ながら浅はかだった。余裕ぶっこいて下調べが完全に不足していた。
駅メモネタなど
幸い登別駅で座る事ができたので、ぽちぽちと駅メモ[公式]をしながら新札幌駅への到着を待った。
新札幌
特急北斗は定刻通り18:38に新札幌駅に到着した。H氏が車で迎えに来てくれていたので合流する。H氏とは昨年東室蘭で会って焼鳥を食べた後にスナックへ行き、更に翌日には地球岬へ観光に行ったのだが顔を忘れてしまっていた。忘れたというよりも記憶の中の顔がTwitterのアイコンに置き換わってしまうのである。こうして再会する事で脳内の像をキャリブレーションした。
J氏と会うのは今回が初である。2023年度の下期になりインボイス制度が始まった頃だったので、駐車場のレシートにも登録事業者番号が印字されているというような話をした。なお3人とも紙巻煙草を吸うのでH氏の車は煙草を吸い放題であり、更に後部座席でも吸えるよう携帯灰皿も供された。北斗は全席禁煙のため助かった。
J氏宅へ
面白い事に新札幌駅[Wikipedia]は存在するが新札幌という地名はない。東室蘭駅と同じだ。(室蘭市東室蘭町は存在しない)
まずは車でJ氏の邸宅に移動して荷物を置かせて貰った。宿泊用の部屋も用意してくれていたので大変ありがたい。ここまでして貰っているのに何もお土産を買ってこなかった事を猛烈に悔やんだ。社会性のある一般人は「いらないよ」と言われても何か持って行くものである。申し訳ないのでここで懺悔しておく。
J氏宅は閑静な住宅街に位置しており、予約してくれていた居酒屋までそれなりに距離があったため、恐縮にもJ氏の母上が車を出してくれて店まで送って頂ける事になった。我が家は母が運転をしないため親父が運転する一台しかないが、こうして一家に一台以上の自動車が存在するのが標準的な北海道スタイルである。
一次会
まずは対面を祝して乾杯となった。事前にJ氏より「海鮮が旨い店」か「小さいが雰囲気の良い店」のどちらが良いかヒアリングを受けていたのだが後者がこの店である。確かに寛げる店だった。しかも煙草を吸えるのが良い。J氏はヘビースモーカーと呼んで差し支えないくらい煙草を吸った。こういう時に煙草を吸える店は良い。
色々な話をしたがH氏もJ氏も博識で面白かった。プレイステーション[Wikipedia]の登場により、これまで任天堂にガッチリ抑えられていたカートリッジ以外での販路(CDをプレスしてゲームとして売れる)ができたという話などを聞いた。後は初期の音楽配信と容量64MBくらいのmp3プレイヤーの話もした。懐かしい。
途中で何故かルポ川崎[Amazon]の話が出た。おれは川崎市民ではないが川崎は近いので、日常の買物は大体川崎駅周辺で済ませる貌になる。また、仕事での飲み会の帰りに夜の川崎も色々歩いた事もあり、割と楽しみにして図書館でこの本を借りて読んだのだが、どうも肌に合わず50ページくらいで断念してそれきりになってしまった。
確かルポ路上生活[Amazon]を読んだ際にそれをTwitterに書いたらJ氏が反応して「ルポ川崎もどうよ」とコメントをくれたのだが、ルポ川崎は前提としてヒップホップの知識がないと楽しめない読み物だったらしい。確かに序盤から延々とヒップホップの話が続くので訝しんだ記憶がある。なんでも川崎は一種のブランドとなっているそうな。
食事
料理はどれも旨かった。ガツガツ食べてグイグイ飲んだ。
二次会
2時間程度飲み食いした後はコンビニでタクシーを拾ってJ氏宅に移動した。H氏とJ氏はウイスキーの炭酸割りを飲んでいたが、おれは一次会で飲んだビールで既に大分酔っ払っていたので水だけにした。
二次会では主に以下のような話をしたと思う。勿論全文を書き起こすのは不可能なので概要について書く。ここに詳細を書くべきではない内容も含まれるので、これはあくまで断片的なメモである。
- スピーカーとオーディオの話について
※前提として、J氏は以前に副業として音響関係の仕事を引き受けていた元プロのエンジニアである。- スピーカーの位置から音が鳴らない怪を「THE VERY BEST OF UNICORN(Wikipedia)」を用いて実体験する。これはスピーカーを適切な位置に配置する事で実現できる。
- スピーカーから音が鳴る仕組みについて。マイクとスピーカーの違いとは。
- 実は構造としてスピーカーを使って録音する事ができる。
- オーディオに於いてアンプはどんな役割を果たしているのか。フルデジタルアンプについて。
- 「高価なスピーカーケーブルによって音が変わる」はエンジニアから見てオカルトなのか事実なのか。
- オーディオ趣味として見た場合にスピーカーは買ってからがスタートであるということ。
→総論:まずはハードオフで直感的に気に入った物を買えば良い。全てはそれからだ。
- 昨今話題のジャニーズ問題について
- 山下達郎の声明がシャバいという事について。
- 米国のカントリーミュージックについて。
- 米国の映画産業の構造について。
- 阿呆らしいと思いながら我々は西海岸の意識が高い人達のポリコレに迎合するべきなのか?
- ジャニーズをスケープゴートにする事の是非について。
- EUの設立に理念はあったのか
- すみません、いっすか?→よくないです。
途中からEUの話の話に移ったのだがこれが長かった。EUという巨大な共同体設立の影に、妄執的な思想を持った人物またはごく少人数から成る団体が存在したのか、或いはこれは全く経済的な所から始まり、場当たり的に野放図に形作られていったのかをある種の思考実験として延々と話していた。前者については何故かこれは女科学者に違いないという話になった。
お開きになったのは最終的には04:00過ぎだったと思う。おれは環境が変わると寝付けないタイプなので寝られるかどうかやや心配だったが、横になって20分もしない内に気を失ったので杞憂に終わった。