2023-10-06 北海道帰省2日目d KKRはこだて

旅行

2023-10-05から2023-10-10まで北海道の実家に帰省をしてきた。これはその際の旅日記である。

なお、昨年2022年10月に北海道に規制した際の旅日記はこちらから。→2022-10-20 北海道帰省

この旅日記を書いているのは2023-11-03である。夏期休暇が終わってから既に一ヶ月近くが経過しようとしているが、この通り未だに完成させられていない。10月は社内向けに論文を書かなければならず、本業でも気分の悪いトラブルが続いたので旅日記を書くために使える気力が枯渇気味であり、ずるずる後回しになってしまった。

乏しい可処分リソースから少なくないリソースを割きおれが旅日記を書くのは、その時の自分の思いや感情を文章に変換して永続化する事が目的である。その瞬間から遠ざかるほど必然的に記憶は瑞々しさを失い、脳による情報の加工を受けてしまうので、こうして文にした時には当初の姿からかけ離れたものになってしまっているかも知れない。それでも、忘れ去ってしまうよりは何かが残る方がマシだ。諦めずに続きを書きたいと思う。

KKRはこだてへ

海が近い。

最後に立ち寄った立待岬[Wikipedia]は雰囲気が良くて大変満足した。力尽きた夕日が落ちかけようとしていたので初日の函館観光はこれで終了である。今夜の宿として予約しているKKRはこだて[公式]まではそれなりに距離があった。最近では温泉街である湯の川[GoogleMap]よりも駅前の方が発展しているらしい。海岸沿いを走っている内にすっかり日は沈んで夜になった。

立待岬からKKRはこだてまでのルート[GoogleMap]

KKRとは国家公務員共済組合連合会[公式]の略である。これまでに仕事で幾度か目にした事のある文字列だが正式名称は今回初めて知った。KKRホテルズ&リゾーツの施設は国家公務員でなければ使えない訳ではなく一般人でも利用できる。

KKRはこだて到着

床の間に掛け軸がある!
お茶請けが嬉しい。
洗面台も広い。
かかとクリームもある。

KKRはこだての公式サイトによると、この部屋は広々和室15畳[公式]というタイプの部屋だろう。部屋のドアを開けるとまず廊下があり、左手に冷蔵庫と洗面台が、正面にトイレがある。右手の襖を開けると15畳の和室だ。かなり広々として床の間まで備えられており思わず唸ってしまった。おれは旅館にある床の間が大好きだ。この部屋で夕食と朝食が付いて1人10,000円との事なのでかなり安いのではないだろうか。

以前に家族で道東に行った際には釧路プリンスホテル[公式]に宿泊したのだが、3人で泊まるには部屋が狭くてぐっすり眠れなかった覚えがある。家族で旅行に行くのは楽しいが夜眠れないのは困る。今回の部屋はしっかりと寝られそうだ。

なお、写真を撮れていないが背の低い和テーブルだけではなく、窓際には椅子が4脚備わった大きなテーブルもある。お茶請けもあり至れり尽くせりである。近年は妻のハンドメイドイベントの荷物持ちとしてあちこちに泊まる事があるが、基本的に宿はビジネスホテルになるのでこうして温泉宿に泊まれるのは嬉しい。

まずは温泉

ハーベスター八雲[公式]昼飯に脂っこい料理を沢山食べて[日記]まだ満腹感が残っていたので、夕食は一番遅い19:00にして貰って先に風呂に入る事にした。広くはないが源泉掛け流し温泉である。部屋は禁煙だが温泉に行く途中の通路に喫煙所があったので風呂上がりに一服した。丁度良い時間になったので1Fの食堂へ向かう。

夕食

ビールは別料金。
銀鰈の柚庵焼き。
とうもろこしの唐揚げ。
赤肉メロン。

我々以外の客は2組だけであり、片方は道庁から函館へ出張に来ている役所の人間に見える組、もう片方は警察官の雰囲気がある単身だった。無論これはおれの全くの偏見なので事実どうなのかは分からない。

先に風呂に入った事で血行が良くなったのか急激に腹が減ってきたのでモリモリ食べた。帰省してから動かずに食べてばかりいるので肥ってしまいそうだ。宿泊代10,000円に食事代も含まれているのでそこまで贅を尽くした豪勢な料理は出なかったが十分旨かった。個人的には銀鰈(ギンガレイ)柚庵焼きが気に入った。→柚庵焼き[Wikipedia]

おれも弟も妹も小さい時から母から常々「食べ物を粗末にしない。残さない」と厳しく躾けられて育ってきており、その効果が出て今でも原則食べ物は残さないという習慣が身に付いているのだが、今回は母が普通に白米を残していたのでずっこけてしまった。これが老いか。釈然としなかったので釈明を聞くと普段は食べ切れなかった分は父に食べて貰っているそうです。

再び温泉

2Fの部屋を出た所。
これは部屋を出て階段とは反対側の廊下。静かだ。
2Fから吹き抜けのロビーを見下ろす。
夜のロビー。中々良い雰囲気だが人気は無い。

父も母も食事を終え既に「本日の営業は終了しました」と形容できそうな状態になっていたが、おれはもう一度風呂に入るつもりだった。温泉宿では到着後・食事後・朝の3回は温泉に浸かりたいというのがおれの個人的な思いだ。カードキーとバスタオル類を持って部屋を出る。浴衣や髭剃り等のアメニティはロビーに用意されているので各自で必要なだけ取るタイプである。

おたく要素

一見すると市電1日乗車券の広告だが……。

最初にチェックインして部屋に向かう際、1Fエレベーター乗り場のポスターにさり気なくおたく要素が埋め込まれている事におれは目敏く気が付いていた。またどこぞの団体が性的搾取だと騒ぎそうで気が滅入る。

温泉へ

再び廊下を抜けて温泉へ向かう。時刻はまだ21:00を回ったばかりだが、館内に他の客の姿は見当たらない。おれももうとても若者と言える歳ではないが、若者が居なければこんなものだろう。既にお湯が熱くなっていたので水を入れている所で髭剃りを忘れた事に気が付いたが、今から服を着てロビーまで行くのは余りにも面倒だった。髭剃りタスクは明日の朝風呂に回そう。

喫煙所

個人用収容所。
いつもの犬のジッポ。

風呂の後は浴場の近くにある隔離ボックスで煙草。元々はこの仕切りは無かったのだろうと思われるが健康増進法により増築したのだろう。こうして宿泊施設に余計な設備投資を強いるのが果たして社会正義なのですかな?(因縁おじさん)

館内の掲示を見ると、KKRはこだては宿泊だけではなく法事の後の食事会や同窓会の会場としても使えるらしい。恐らく和傘の下で集合写真を撮るのであろう。おせちの販売までしており、生き残りを賭けた熾烈な生存競争が伺える。

晩酌

こういうスペースが堪らなく好き。
中々良い塩梅で自宅にも欲しくなってくる。

部屋に戻ると親父は既に缶チューハイの2本目を空にする所だった。おれの胃袋も大分消化が進んできた頃合いだったのでビールを飲む事にして館内の自販機へ向かった。早寝早起きの母は既に布団で意識を失っていたが部屋が明るいままだったので、照明を消して床の間に備えられていた行灯型の間接照明を点けた。おれは夜は間接照明だけで過ごすのが好きだ。

テレビではアジア大会の女子サッカーで日本VS北朝鮮戦を流していた。後半の大量得点で日本が勝った。

KKRはこだての写真色々

サッカーの試合が終わると寝る雰囲気になったので、寝る前に煙草を吸いに喫煙所まで行く事にする。

その際に館内の写真を大量に撮ったのでここに載せて供養しておく。

ロビーへの階段

再び、吹き抜けから1Fのロビーを撮ったもの。

何故階段の写真を撮ったのか分からない。たまにこういう無の写真を撮ってしまう。

ノートPC

有線LANで接続されたノートPCが設置されている。観光案内等を調べるのに使ってね、という意図のサービスだろう。館内にはWi-Fiの電波が飛んでいるがかなり弱く、残念ながら使い物にならなかった。

深夜のロビー 暖炉

薪が置かれているがこの暖炉は単なる飾りなのかそれとも冬になると稼働するのか。暖かそうだ。

深夜のロビー ソファー

当たり前だが誰もいない。静かだ。昔はここの机にも灰皿が置かれていたのだろうと思う。

こういう一人がけのソファーが自室にも欲しい。

深夜のロビー その他

卓上ゲーム。麻雀牌は無かった。
これは便利そう。

喫煙所へ

角度を変えて一通りロビーの写真を撮り終わって気が済んだので、赤い絨毯が敷かれた廊下を通って喫煙所へ向かう。静かだ。夜は反射で自身の醜い姿が写真に写り込まないようにするのに気を遣う。

喫煙所とキッズスペース

再び喫煙所に到着した。うさちゃんに罪は無いが夜のキッズスペースはちょっと怖い。

探索終わり

本日最後のニコチン補給を終えたので部屋に戻る。2枚目には影だけ写り込んでいるがこのくらいはセーフだろう。

本日の移動

駅メモ[公式]のチェックイン履歴を見ると、本日は室蘭から函館付近まで噴火湾[Wikipedia]をぐるりと回ったのが分かる。こうして大まかな移動ルートが分かるので旅行の時は重宝しているのだが、チェックイン履歴は当日しか見られないので日を跨ぐ前に忘れずにスクリーンショットを撮っておく必要がある。

過去分が見られないのは残念だが、この履歴をプロットするためにはユーザ毎のチェックインのレコードを保持しておかねばならず、それが積み上がると膨大なデータ量になると想定されるので現実的ではないのだろう。少なくとも前日分まではデータを持っていそうな気がするので、それを利用してT-1日までは見せて貰えないかな、という思いはあるが、金にならないので実装されないだろう。ソシャゲ運営に限らず常に運転資金を稼ぎ続けなければならないのはどの組織でも同じだ。

(続く)

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