2023-02-13 寒い

日常

特にこれと言って公開日記にするようなネタは無いのだが、最近の事についてつらつら書こうと思う。

寒い

おれは北海道の室蘭市で生まれて室蘭市で育った。実際には母は岩手に里帰りしておれを産んだので厳密には生まれは岩手という事になるが、ここで言いたいのはあくまで物心付くまでの幼少期を過ごしたという概念的な生まれである。

高校は一時的に登別市の高校に通ったが概ねそのまま地元の室蘭で育ち室蘭工業大学の情報工学科(今は統合されて名前が変わっているようだ)に進学した。麻雀で危うく留年しかけながらも四年生の春には札幌に行って面接を受け無事に内定を頂いた。なお受けたのはこの一社だけであり今現在も勤めている。選んだ理由は「うちの学科から継続的に人を採っており、おれでも入れそうだったから」である。我ながら適当なものだ。と言うか色々あって名だたる大企業に入れる気はしなかった。そのため特にこれと言って就職活動で苦労した覚えも無く、就職氷河期という語句を見ると何となく後ろめたい気持ちになる事もある。

このままおれは北海道で生涯を終えるのであろうと漠然と思っていたのだが、面接の時は勿論「どこへでも行きますよ」と威勢良く応えるものと相場が決まっている。その一言が効いたのかどうかは分からないが内定通知書の次に受領した書類には「東京事業所勤務を命ず」と記されており、以後ずっと関東で暮らす羽目になってしまった。何という事だ!適当に選んだ弊社は北海道でリクルートした人間を内地で働かせる人狩り企業だったのだ!仕事が激務だったのもあり最初の3年くらいは北海道に帰りたくて帰りたくて仕方なかったが、4年目頃からは慣れてしまっていた。人間の適応能力は凄い。

前置きが長くなったが最近ずっと寒い。毎年の繰り返しの事だが歳を重ねるにつれて寒さが堪えるようになっている気がする。元道民が内地に来ると必ず「北海道から来たのに寒いの?」という旨の事を言われるが、これは言われる側にしてみれば言われ飽きているし何も面白くないので本当に止めた方が良い。おれはこれを言われると勿論口には出さないが「寒い土地で寒いまま過ごすかよこのステレオタイプな低能が」と露骨に期限が悪くなる。鯖江市出身者に眼鏡の話題を持ち出すようなものだ。

確かに北海道は雪も降るし10度以上寒いが家の中はとても暖かい。内地のペラい断熱性の家とは違うのだ。そして移動には原則車を使うので寒い中を歩く事自体が少ない。文明の力で寒さを抑え込んでいるので、根性で寒さに耐えるような野蛮な真似はしていないのだ。そんな道民に関東の冬の空っ風は酷く堪える。家の中が寒いので逃げ場が無い。

幸い当たりのプロジェクトに当たったため、もう2年以上在宅勤務を続けている。寒い中を通勤しなくて良いだけで相当に助かるのだが、オフィスは出社してしまえば空調が効いており大体暖かい。それが自宅に引き籠もって自室で仕事をしていると段々と爪先が冷えてくる。足元を温める為に一昨年ストーブを買ったのだが、点けっ放しにしていると熱くなるし、そこへ昨今の電気代の値上げである。生来の吝嗇から電気代が気になってしまい必要以上の連続運転も憚られれてしまう。そうなると仕事以外で自室に居るのがそもそも苦痛になってくる。

最近はSteamでタクティクスオウガ・リボーンを購入しプレイ日記を書きながら熱心に遊んでいるのだが、寒いとそれだけでPCを置いてある自室に居たくなくなってしまうのである。自転車にも乗れないし出掛ける気も起きない。風呂に入れば脱衣所で突然死しないかと要らぬ気を遣う。寒いと何をするにも余計なコストが掛かるのだ。何もしなくても身体が縮こまって余計な体力使う。一刻も早く春になって頂きたいと切実に思う。

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