2023-10-06 北海道帰省2日目 東室蘭→豊浦→八雲

旅行

2023-10-05から2023-10-10まで北海道の実家に帰省をしてきた。これはその際の旅日記である。

なお、昨年2022年10月に北海道に規制した際の旅日記はこちらから。→2022-10-20 北海道帰省

目覚め

喫煙所(easy)

たらちねの母に起こされて08:40に起床する。昨夜寝たのは02:00過ぎなので明らかに寝不足である。全身に澱のように労働の疲労が溜まっており正直に言うと昼まで寝ていたい所だ。だが本日は八雲を経由して遠く函館まで観光旅行へ行く予定となっており、老いて朝が早い(若い時から早かった気がする)両親はとっくに起きておりおれが起きるのを今か今かと飢えた鮫のように待ち構えていた。むしろこの時間まで寝られただけでも僥倖と呼ぶべきであろう。さっと朝飯を食べて庭で一服する。

残念な事に夏期休暇初日である本日の北海道は雨の予報であった。幸いこの時間の室蘭ではまだ雨は降っていなかったが、横浜に比べると当然寒い。今日はパーカーを着る事にした。

出発

植木鉢に熊ちゃんが刺さっている。
実家の植物は皆でかい。

おれが預かり知らぬ所で09:30に家を経つ事が決まっていたので、食事の後は珈琲も飲まずに急いで歯を磨いて顔を洗い出発の支度を整えた。例え家を出るのが10:00になり当初の予定より30分遅れたとしても一体何が問題なのだ、大勢に影響は無いだろうと思うが、今回の旅行のオーナーは親なので大人しく従う事にした。リビングの窓から見える空はそれなりに明るいようだったが、車に乗り込む頃には分厚い雲がかかりかなり先行きが怪しくなってきていた。

道の駅とようら

行きは高速を使わずに下道を通る事になっていた。母が魔法瓶に珈琲を用意してくれていたのでそれを飲みながら進む。コンビニで珈琲を買えば良いのにと思うがこういう小さな節約をする所は昔から変わらないのだろう。進むと言っても運転自体は父の仕事なのでおれは助手席に座って景色を見ているだけだ。今回は噴火湾[Wikipedia]をぐるりと回るルート[GoogleMap]である。地図を見れば自明だが函館に向かう陸路としては他には主だった道は無い。室蘭を出て国道37号[Wikipedia]伊達市[公式]を通る頃には雨はすっかり本降りになっていた。

90分程度走った所で少し休憩を入れようと提案し、道の駅とようら[外部]に寄る事になった。先は長いので安全のため少しずつ休んだ方が良いだろうと思ったのである。まあ実際は単におれが煙草を吸いたかっただけだ。父は煙草を止めて30年近くになるので車は当然禁煙となっている。

喫煙所(hard)

ギリギリ灰皿。

申し訳程度に屋根が掛かっているギリギリの地点に灰皿が設置されていたので雨に耐えながら煙草を吸った。灰皿があるだけマシなのだがせめてもう少し内側に置いてくれればと思った。十分にスペースはあるのにどうしてこういう地味な嫌がらせをするのか。我々喫煙者は天下の悪法である健康増進法が施行された清潔な社会のお目溢しで辛うじて生き存えている存在であるとは言え、ここまでの辱めを受けさせられる咎があるのか。まるで筒井康隆先生の最後の喫煙者[Wikipedia]だ。

雨の様子

ここに灰皿が設置されているので中々厳しい。

動画から読み取れる通り風は強く雨はこの有様である。寒い。こんな日に室蘭から函館に向かう物好きは少ないだろうと思う。走っているのはトラックばかりだ。本日の宿として父が事前にKKRはこだて[公式]を予約してくれているのだが、「 (大嵐ですが)本当に来ますか?」と確認の電話があったらしい。さもありなんである。

雨に濡れたライダーが近くで荷物を下ろしていた。屋根が無いのはお互い気の毒である。

道の駅とようらの写真

関東連合の見立真一まだ逃げてるのね。
それなりに観光資源は用意されている。
内藤大助は豊浦出身との事である。
東海大学と協業しているらしい。
雨なので流石に誰もいない。
鹿肉の缶詰があるが800円とちと高い。
みんな大好きリボンシトロン。
かなりの寂寥感がある写真。

おれが風雨に耐えながら煙草を吸っている間に両親は退屈してしたので急いでトイレに行った。色々写真を撮ったので、供養のためここに全てを載せておく事にする。

六本木五丁目雑居ビル飲食店内殺人事件[外部]の被疑者である関東連合の見立真一がまだ逃げており600万円の懸賞金がかけられていた。関東連合と言えば以前にいびつな絆-関東連合の真実[Amazon]を読んだがこれは大して面白くなかった。

ハーベスター八雲

道の駅とようらを後にして国道37号を進み静狩峠[Wikipedia]を抜け、函館へと続く国道5号[Wikipedia]に入る。静狩峠はトンネルの繰り返しだった。峠を抜けて長万部(おしゃまんべ)町[GoogleMap]に入ると信号の無い海沿いの真っ直ぐな道路が待っていた。天気が良ければさぞ気持ちの良いドライブコースに違いない。だが現実はこの雨天である。ままならないものだ。

駅メモ

礼文(れぶん)→小幌(こぼろ)→長万部とチェックインし、JR室蘭本線[Wikipedia]がコンプリートとなった。

親に「礼文と礼文島[GoogleMap]って何か関係があるの?」と訊いたが全然関係なかった。距離も余りに遠過ぎる。礼文駅になっているが、こちらは豊浦町礼文華(れぶんげ)から取られているようだ。

ハーベスター八雲

1988年に開場との事である。
暖炉がありかなり雰囲気が良い。

実際の所、おれは折角なので長万部にて名物のかにめしを食いたかったのだが、本日の昼飯はもう八雲で食べると決まっていたのでハーベスター八雲[公式]へ向かう。12:35に着いたのだが割と洒落にならない大荒れになっていたが、店はガラガラとは程遠い客の入りであった。何でも休日は駐車場に列ができる人気店らしい。→道の駅とようらからのルート[GoogleMap]

ワールドエンド

広い農場が見える。
晴れの日にここで飯を食べたら気持ち良さそう。

写真の通り世界の終わりに立ち会ってしまったような風景だったが、晴天であればとても眺めが良さそうだ。本来であれば農場の奥に海が見えるらしい。と言うか写真の奥に見えているのが海なのか。この季節に外で景色を眺めながら食べる飯は旨いだろう。この日は返す返すも残念な天気だったが、こうしたアクシデントもまた旅の思い出の一部として記憶が紡がれてゆくのだ。

八雲と言えば大学生の頃に友人と車で来た記憶がある。時間だけはある大学生時代なので「いつも苫小牧しか行かないし今回は函館方面に行ってみようぜ!」と繰り出したのだが、行けども行けども道ばかりで疲れたので八雲で諦めて折り返した。

昼飯

さて待ってましたの昼飯である。父はここでピザを食べるのを楽しみにしていたようだ。おれとしては何も北海道に来てまでアメリカンなピザとフライドチキンを食べなくても、という所だが確かに旨かった。チキンはこの農場で育てたものらしい。山岡士郎が言う所の所謂「本物の鶏」、”やれやれ、本物のフライドチキンを食べた事が無いようだ。明日またここに来てください。本物のフライドチキンをご馳走しますよ。”である。写真を見るとこれを書いている今も腹が減ってくる。調子に乗ってハンバーグも食べたので腹一杯になった。それにしても父も母も健啖でありよく食べる。旨い物を沢山食べて健康に長生きして欲しい。

二海カレー

人類絶滅後の色褪せたポスターのようになっているが、母はこの二海カレーを食べていた。二海とは言わずもがな太平洋と日本海を指す。この後、母が「そういえば昔、太平洋と日本海が同時に見える場所に行った」と言い出して遂に痴呆が始まったのか……?と心配になったが、検討の結果、恐らく青森県の大間町[GoogleMap]辺りの事ではないか?という結論に落ち着いた。

喫煙所(nightmare)

お分かり頂けただろうか?これが限界喫煙者のリアルである。風雨を浴びながら煙草を吸った。

(続く)

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