バクラム軍と本格的に戦端を開くに辺り、暗黒騎士団が駐留するフィダック城に攻め入った金竜騎士団。フィダック城西を守るバクラム軍の剣士マーキュリーは暗黒騎士団の援軍が現れないまま見殺しにされた。暗黒騎士団とバクラム軍の間には溝があるらしい。一方、許嫁である暗黒騎士オズマに詰問された暗黒騎士バールゼフォンだったが、実弟である剣士ハボリムの死を偽造した事は認めず議論は物別れに終わる。
フィダック城城内へ
大広間。先の戦乱でドルガルア王はロデリック軍を迎え撃つため、ここを拠点として指揮した。
いよいよCHAPTERⅢも大詰めである。決戦の場、フィダック城城内へ向かう。
偵察
見るだけで具合が悪くなりそうな敵配置のステージである。マップ左側の階段に敵ユニットの大部分が寄っているが、円柱の隙間から矢や魔法が飛んでくるのだろう。嫌だなあこのステージ……どう考えても絶対に難しいだろ。
フィダック城城内:戦闘
デニム
「――もぬけのからか。
――ん?
姉さん!!どうして、ここに!?」カチュア
「助けにきてくれたのね。ありがとう、――デニム!」デニム
「何をするんだ!!姉さん!」
黒尽くめで闇落ちしたカチュア姉さんがいきなり刃物を振り回してくる。カチュア姉さん、嘘だよな……?
暗黒騎士バールゼフォン「オズマが城外で待っております。ここは、この私とオズにおまかせを。」
聞き覚えのある声
「ここにいたのか、カチュア。」デニム
「お、おまえは――!!!」暗黒騎士ランスロット
「ここは危険だ、城外へ撤退するぞ。こっちへ来るんだ。」暗黒騎士バールゼフォン
「総長、準備が整いました。さあ、早く城外へ。」暗黒騎士ランスロット
「うむ、ご苦労であった。」暗黒騎士バールゼフォン
「オズマが城外で待っております。ここは、この私とオズにおまかせを。」暗黒騎士ランスロット
「貴公らもあまり無理をするなよ。」
プレイヤーは神の視点でカチュアが暗黒騎士ランスロットと行動を共にしている背景を知っているが、デニムとその一行にとってこの展開は青天の霹靂であろう。は?意味が分からん……。
暗黒騎士オズ「貴様がデニムか。ライムでは姉さんが世話になったらしいな。」
デニム
「姉さん!」暗黒騎士オズ
「貴様がデニムか。ライムでは姉さんが世話になったらしいな。」暗黒騎士ランスロット
「行くぞ、カチュア!」暗黒騎士バールゼフォン
「あの時の小僧か!いい面構えになったようだな。それがホンモノかどうか、確かめてやろう!」
重度シスコンと思われる三度の飯より拷問が好きな変態サディストであるところのエリート暗黒騎士オズと、許嫁に過去の悪事がバレて幻滅され逆ギレし苛立つNTR暗黒騎士バールゼフォンが相手である。これは苦戦の予感しかない。
勝利条件:暗黒騎士バールゼフォンとオズを倒せ!
勝利条件
暗黒騎士バールゼフォンとオズを倒せ!
無理ゲー感。取り敢えず何も考えずに攻めてみよう……。
フィダック城城内:1
さて初回は、暗黒騎士バールゼフォンに接近し過ぎた騎士ギルダスが魔法を食らって戦闘不能。終了。
初戦でボッコボコにされて分かった事は以下の通り。
- 暗黒騎士オズを隣接して通常攻撃で殴ると反撃で200ptsを超えるダメージを食らう。割に合わないのでやめる。
- 下手に前進すると暗黒騎士バールゼフォンから強力な魔法が飛んでくる。ファイアストームⅡで450pts程度。
- 暗黒騎士オズの通常攻撃は400pts程度。必殺技で800pts。
- 無傷のホワイトナイトならギリ耐えられるが、後衛ユニットにヒットすると恐らく一撃死。
- 密集していると暗黒騎士オズからメテオインパクトが飛んでくる。これが一番痛い。
繰り返し失敗して学ぶしかないな。
フィダック城城内:戦闘(再)
試行錯誤中。
- 少しでもダメージ量を減らしたいので、アイテムスリングで生贄の烙印をぶつける。
- ただし暗黒騎士オズはメテオインパクトも使ってくるので気休め程度。
- 通常攻撃で暗黒騎士オズを削るなら槍が良さそう。反撃が痛いので。
今回は、階段から降りてくる敵ユニットは完全に無視して暗黒騎士オズを真っ先に狙ってみたが、負傷者を出さずに暗黒騎士オズを先に斃すのは不可能に近いと感じた。何故なら……
- 青の衣を着ている暗黒騎士によりヒールⅢで回復させられてしまう。回復量が大きくこまめに殴るだけ無駄。
- 青の衣は円柱下に真っ直ぐに逃げる。追い掛けると円柱裏から魔法を浴びせられる。
フィダック城城内:再1
階段から降りてくる敵ユニットを無視していると、円柱を器用に飛び渡ってきた暗黒騎士バールゼフォンから魔法を浴びせられる。今回はデニムがノックアウトされて終了。リセット。
うーん……付け入る隙、無し!!難しくて流石に気が滅入ってきた。一服して頭を冷やす。
フィダック城城内:戦闘(再々)
フィダック城城内:再々1
ここは原点に立ち返ろう。これまで学んだ通り、戦闘の基本は敵ユニットの数を減らす事である。難しい事は敵の数を減らしてから考える事にした。
まず暗黒騎士オズを最初に斃すのは余りに難易度が高く諦めた。暗黒騎士バールゼフォン・暗黒騎士オズは共に高ダメージソースだが完全に無視して、その次のダメージソースである敵ウォーロック/セイレーンを潰す。本来はヒールⅢを使うクレリックを狙いたいのだが遠い。ここは焦らずにじっくり行こう。
フィダック城城内:再々2
着実に削る。暗黒騎士バールゼフォンは一度一番下の円柱まで降りてきたが、そこからまた階段の上に戻って行った。
ここで意識した事は以下の点である。
- 乱戦に持ち込み敢えて敵ユニットに密着する。暗黒騎士バールゼフォン・暗黒騎士オズの範囲魔法を食らうのがパターンとしては一番痛い。敵AIは原則として味方ユニットを巻き込む形では範囲魔法を飛ばしてこないように見えるので、このように乱戦の形になると範囲魔法が飛びにくい。
- HPの低い後衛ユニットが巻き込まれないように注意する。不必要に前に出ない。
- 暗黒騎士バールゼフォン・暗黒騎士オズのターンの都度大ダメージが入るので、回復はキュアペースト+1以上を使ってアイテムに頼る。これまで何となくケチっていたが湯水の如く使った。
- 階段から降りてくる敵前衛ユニットは無視。ナイトのランパートフォースⅡで前進の邪魔をしながら徐々に削る。先に斃すべきなのは魔法使い系のユニットである。
フィダック城城内:再々3
このくらいまで思い切って敵の懐に飛び込んでみた。これなら暗黒騎士バールゼフォンもファイアストームⅡを使えない。
CHAPTERⅢに入りこれまで苦戦した騎士ディダ―ロ戦、将軍グアチャロ戦、将軍ザエボス戦は、いずれも「強力な近接攻撃力を持つ敵将を堅いユニットを使っていかに往なすか?」というテーマだった気がするがここのステージは違った。それに気付いてからやっとマトモに戦えるようになった。
フィダック城城内:4
ああ~敵の魔法使いをバッサリ斬るの超気持ち良い。行けそうな気がしてきたぞ!!
暗黒騎士バールゼフォン「貴様にならば、このヴァレリアを委ねてもよいやもしれんな――」
暗黒騎士バールゼフォン
「良い眼をしておるな、小僧!覚悟もできているし、剣に迷いがない!
上官を殺し、主君を殺し、バルマムッサを焼き払っただけのことはある!
貴様にならば、このヴァレリアを委ねてもよいやもしれんな――」デニム
「好きなだけ僕を責めればいい!責められるだけのことをしているからな!
だが、おまえたちに、ひれ伏すつもりはない!この島の人々はローディスの支配を望まないからな!
死んでいった人々のためにも僕は――最後までおまえたちと戦わなくちゃいけないんだ!」暗黒騎士バールゼフォン
「いや、素晴らしい、実に素晴らしい。――自分の行為を正当化する術にも長けてきたようだ。
覇者たる資格を望む者はそうでなくてはならぬ。他人を欺くだけではなく自分をも欺く。
戦乱の世を生き残り、他者に打ち勝つためにはいちいち失策を気にしていてはダメなのだ。
一時は反省も必要であろう、後悔も必要であろう。だが、それで終わってはダメ、まったく話にならぬ。
次に一歩、足をすすめるときには、すべての失策が今後の世のため、他人のためと思わねばならぬ。
それが覇者たる資格、資格を持つ成功者!小僧!貴様は十分にその資質を持っているぞ!」
利根川先生みたいだね。暗黒騎士団の副長を務める者は流石に視点が違う。為政者としての目だ。単なる嫉妬深いNTR騎士だと思っていたがここの会話で暗黒騎士バールゼフォンが好きになってきた。ローディス教国からすれば辺境であるヴァレリア島の支配者を賢い我々が適切に選んでやる程度の感覚なのだろう。その無自覚な傲慢さも気に入った。
フィダック城城内:5
邪魔な魔法使いユニットをほぼ削り終わったので、いよいよ暗黒騎士オズへの攻撃を始まる。タイミングが難しくて胃が痛くなってくる。ここまで来てまたリセットするのは嫌だ。
暗黒騎士オズ「前菜は熱く煮えたぎった鉛のスープだ。スプーンがなくても気にするな。喉を切り裂き、流し込んでやる。」
暗黒騎士オズ
「ヨォ、坊主!オレの姉貴が随分と世話になったようじゃないか!」デニム
「姉貴?――あの女の暗黒騎士か?双子だな、顔が似ている。」暗黒騎士オズ
「たっぷりと礼をしてやろうじゃないか!どんな方法がいいかなぁ?
やっぱり❝おもてなし❞と言ったら豪華な料理だな。オレが自慢の手料理を食べさせてやろう。
となると、準備が肝心だ。とっておきの銀のフォークに銀のナイフ――
まずは貴様の両腕を切り落とし、その右手にナイフ、左手にフォークを突き刺すんだ、グリグリッとな。
前菜は熱く煮えたぎった鉛のスープだ。スプーンがなくても気にするな。喉を切り裂き、流し込んでやる。
次に、貴様の背中の肉を少しばかり、削ぎ落とす。血も滴る新鮮な肉だ。レアステーキで食べさせてやる。
そして――」暗黒騎士バールゼフォン
「いい加減にせぬか、オズ!遊んでいる場合ではなかろう!」
えっキモ……めっちゃ早口で言ってそう。
フィダック城城内:6
竜騎兵ジュヌーンが殴り殺される所だった。再び生贄の烙印を投げて遠くから削っておく。
まだ生き残っているクレリックがヒールⅢを飛ばしてくるが気にしない。感覚だが多分もう殴った方が早い。
剣士ハボリム「何が恩だ?亡き父の怨みを、この両目の痛みを、忘れたわけではあるまい?」
暗黒騎士バールゼフォン
「ハボリム、貴様はここで何をやっているのだ!命を助けてやったこと、恩を仇で返すのか?」剣士ハボリム
「その声はバールゼフォンか。会いたかったぞ、バールゼフォン!
何が恩だ?亡き父の怨みを、この両目の痛みを、忘れたわけではあるまい?」暗黒騎士バールゼフォン
「復讐のためわざわざこの島へやってきたというのか?ふんっ、愚かなことを!
やはり、貴様は小物だ、小心者だ!あの時、貴様の命を救ってやったのは何のためだと?
すべてを忘れ、新たな人生を歩むチャンスを与えたのに貴様はそれを無駄にした!なんという愚か者なのだ!」
これから物語が進むに連れて詳細は詳らかになろうだろうが、暗黒騎士バールゼフォンは剣士ハボリムを失明させた上に父親を手に掛けて殺害しているようだ。それでこの物言いである。やはり暗黒騎士団の副長様はワルの度合いが違いますな~。
さてさっきから会話が盛り上がっているが、暗黒騎士バールゼフォン・暗黒騎士オズのターンで会話が始まった場合、会話の後に行動して手痛い一撃を食らうのでじっくり会話に集中できない。凄いスリルだ。
暗黒騎士オズ「生意気な口を利くじゃねぇか!そういうのって嫌いじゃないぜ!」
デニム
「父さんはどこだ!どこへやった!!」暗黒騎士バールゼフォン
「何のことだ?」暗黒騎士オズ
「バールゼフォン、その小僧は、あの神父の、プランシー・パウエル神父の息子だぜ。」暗黒騎士バールゼフォン
「そうか――、貴様はプランシーの息子だったな。息子となれば父の行方を気にするのは道理。
その所在を教えるわけにはいかぬが、生きているということだけは教えておこうか。」デニム
「どうして父さんを拘束するんだ?いったい、どんな理由があって?
父さんはゴリアテの、ただの神父にすぎないんだ。それなのに何故、おまえたちが!?」暗黒騎士バールゼフォン
「いずれその理由にたどり着くこともあろうが、我々はそれを教えるわけにはいかぬな。
月並みな台詞で申し訳ないが、知りたければ力ずくで情報を奪ってみるのだな!」デニム
「――ーああ、そうさせてもらう!」暗黒騎士オズ
「生意気な口を利くじゃねぇか!そういうのって嫌いじゃないぜ!」
デニムから始まる会話であれば安心である。つーかカチュア姉さんの事はいいのか?それともこの後にあったのかな。
攻略サイトによると、このステージでの会話のパターンは幾つかあるらしい。まあこれだけ読めれば満足だ。
フィダック城城内:7
あと一撃まで追い詰めたのに、敵クレリックのヒールプラスで回復されてキレそう。
フィダック城城内:8
惜しい。僅か2ptsだけ足りない。悔しいですわ……と思って仕方なく刺したら、竜騎兵ジュヌーンの挟撃スキルが発動して後ろから思い切りブン殴り、暗黒騎士オズを仕留めてくれた。あ~ほんとスッキリした。
暗黒騎士オズの最期
暗黒騎士バールゼフォン
「オズ!?」暗黒騎士オズ
「あ、あれ?こんなところで死ぬはずじゃ――――?」暗黒騎士バールゼフォン
「愚か者め!!引き際が肝要といつも言っておろうが!!
オズを殺したな!この代償は高くつくぞ!!」
激高する暗黒騎士バールゼフォン。ざまあ見晒せですわ~~。
まずは一人目!これから暗黒騎士団のコマンドは順番に全員ブッ殺してやるからよ!(できません)
フィダック城城内:9
残党狩りフェーズ開始。このクレリックが本当にウザかった。大体何でお前らだけヒールⅢ持ってんるだよ。
フィダック城城内:10
暗黒騎士バールゼフォンは敵ユニットが3体以下になったら撤退すると攻略サイトで読んだのだが、剣士ハボリムにも一発入れさせておいてやろう。存分に斬れ。
暗黒騎士バールゼフォン「オズを失いながら、この場を立ち去らねばならんとは私としたことがなんと不甲斐ない!」
暗黒騎士バールゼフォン
「オズを失いながら、この場を立ち去らねばならんとは私としたことがなんと不甲斐ない!
ハボリム、その命、今しばらく預けておくぞ!だが、次に会った時は容赦なく奪うからな!」剣士ハボリム
「待て、バールゼフォン!!くそッ!!」
ところが撤退せずHPを0にしたら負け惜しみを吐いて逃げた。暗黒騎士オズを先に斃していたら逃げないのかな?だがもう二度とゴメンだこのステージは。本当に難易度が高い。
フィダック城:戦闘後
デニム「姉さん、どうして――――?」
どうして……。
CHAPTERⅢ終了
他人を欺くことは容易いが
自分にウソをつくことなんて、できやしない。
それができたら、僕は楽になれるのか――
CHAPTERⅢ「欺き欺かれて」終了。いよいよ終章へ。