2024-02-03 アクトシティ浜松 浜松ハンドメイドマルシェ 1日目

旅行

2024年初回の旅日記である。前回の旅日記は2023-12-09に名古屋に行った時のものだ。

アクトシティ浜松[公式]にて2024-02-03から開催された浜松ハンドメイドマルシェ[公式]に参加してきたので、今回はその内容を記そうと思う。

前日夜

晩飯。旨い。
犬は留守番を察して完全に不貞腐れていた。

仕事を終えて夕食を食べ旅行の支度に着手した。妻のハンドメイドイベント出店の付き添いで定期的に一泊旅行に行くため、荷造り自体は慣れている。手製のチェックリストに従って、漏れがないようにキャリーケースに荷物を詰めるだけだ。

粛々と支度をして20:00前には荷造りが終わった。後は風呂に入ってビールを飲んで寝ようと思ったのだが、予約している車のカーナビにアクトシティ浜松を登録しようとした段になって、そこで初めて自分のミスに気が付いた。カーシェアの予約が2024-02-03 04:00~同日 23:00になったままだったのだ。02/03の予約ができるようになった直後に予約を入れて、後で時間を延長しようと思ってそのままになってしまっていたらしい。

大慌てで明日早朝から翌日の深夜まで予約できる車を探したが中々見付からない。前日なので当然である。これはもう妻に詫びを入れて今から新幹線の予約をするしかねぇな……と諦めかけたのだが、最終的には少し離れたステーションで何とか予約できる車を見付けられた。死ぬかと思った。新幹線で行けなくもないのだが、郵送せずに荷物一式を手で運ぶのは相当きつい。

そんなアクシデントもあり、結局寝るのがかなり遅くなってしまった。00:00過ぎに横になったのだが寝付きが悪く、結局01:00過ぎまで眠れなかったように思う。妻は横になって即寝ていた。

浜松へ向かう

明るく見えるが光源は朝日ではなく街灯。
走り出しは49053km。ここから浜松まで240km近く走る。

04:00にiPhoneのアラームで起きる。妻は既に起きていて化粧をしていた。タフな女だ。おれは結局3時間程度しか寝られなかったが、非日常感からくる緊張感からそれなりに目は覚めていた。

朝飯は鍋の残りを使っておじやを食べる。鍋→うどん→おじやの転用で全て食べ切った。珈琲を飲んで04:50に車を取りに家を出たが、この時間はまだ完全に夜だった。外は風が強く酷く寒い。頬を撫でる冷気で完全に目が覚めた。

今回の車はHONDAのフィット[公式]である。荷物を積み込んでETCカードを挿入し浜松に向けて出発する。

鮎沢PA(下り)

駐車場から冠雪した美しい富士山が見える。

岸谷生麦IC[Wikipedia]から首都高速神奈川7号横浜北線[Wikipedia]に入る。おれが以前に生麦に住んでいた頃にはまだ工事中で開通していなかった路線だったと思う。そして首都高速神奈川7号横浜北西線[Wikipedia]に接続、横浜青葉JCT[Wikipedia]を通り最終的に東名高速道路[Wikipedia]に至った。ここまで来れば後は浜松までほぼ一本道である。

時間が早い事もあり渋滞は皆無だった。ゴルフに向かう車で少しは混雑するかと思っていたが、それは全くの杞憂だったようだ。海老名SA[Wikipedia]厚木IC[Wikipedia]と聞き覚えのある地名を抜け、90分程走った所で06:30に鮎沢PA[Wikipedia]に立ち寄り最初の休憩とする。地図を見ると神奈川県の端っこだ。

鮎沢PA(下り)写真

右上の空に白い月が浮かんでいる。
人道的な喫煙所。寒い。

小便をして喫煙所で煙草を吸って写真を撮った。日は昇ったが冷え込みが厳しくかなり寒い。

愛鷹PA(下り)

朝焼けの時間だ。
鮎沢PA(下り)よりややグレードの落ちた喫煙所。

鮎沢PA(下り)を出て御殿場を通過する。おれはエンシャント・オタクなので、御殿場と聞けばエヴァンゲリオン劇場版の「御殿場方面からも二個大隊が接近中(Google)」しか思い浮かばないのであった。強羅と聞けば強羅絶対防衛線[Google]を連想するのと一緒である。結婚する前に箱根に旅行に行った際、エヴァの話をして「は?」という反応をされた事を思い出す。精神的片輪ではない普通の人間は箱根の地名とエヴァを一々関連付けたりはしない。

浜松まではまだかなりの距離があるのだが、途中で妻がトイレに寄りたいと言い出したので少し走って愛鷹PA(下り)[Wikipedia]に停まる事になった。距離的には35km程度しか進めていないが仕方がない。

コンビニが開いていたのでここで簡単に補給をする事にした。高菜のおにぎりと焼きおにぎりを食べる。

鮎川PA(下り)から愛鷹PA(下り)までのルート[GoogleMap]

小笠PA(下り)

最後に小笠PA(下り)に寄る。時刻は08:30。目的地はもう目の前だが、敢えてここで休憩を入れたのは煙草を吸うためである。浜松ハンドメイドマルシェの会場であるアクトシティ浜松に到着した後、直ぐに煙草を吸えるかどうかは不明である。だったらここで確実にニコチンを補充しておくべきであろう。

小笠PA(下り)の写真

「踊り揚げ 名物 桜えび」とある。気になったが時間もないので先に進む事にした。

愛鷹PA(下り)から小笠PA(下り)までのルート[GoogleMap]

浜松到着

天竜川[Wikipedia]を渡った所にある浜松IC[Wikipedia]で東名高速道路から降りる。新幹線で品川から名古屋に行く際、天竜川を渡るといつも「もう少しで名古屋に着くな」と思うのだが、何度も名古屋まで往復しているというのに、妻は天竜川を見るのはこれが初めてだと言う。

浜松ICを降りた後はカーナビの導きに従って暫く一般道を走り、アクトシティ浜松の隣りにある駅北駐車場[公式]に車を停めた。時刻は09:20である。09:00過ぎには着きたかったのだが、やや休憩が多かったので少し遅れてしまった。家から浜松まで4時間以上かかったので、車で名古屋まで行くのはちょっと厳しそうだなと思った。やはり新幹線は圧倒的に早い。

アクトシティ浜松の駐車場は100円/20分だが駅北駐車場は700円/12時間と安い。コンテナを台車に移して会場まで押した。

アクトシティ浜松 展示ホール

イベント会場入口。
今回は「展示イベントホール」を使う。

浜松ハンドメイドマルシェは11:00会場だが、今回は初参加なので様子見で狭いスペースを取った。そのため、09:30頃から設営を開始しても人手が二人分あれば時間的には特に問題無い。おれも散々付き合ったので手筈は分かっている。

会場はそれほど広くもなく狭くもなくといった塩梅である。公式サイトによると2日間で合計800ブース参加との事だった。入場料は600円。おれもこれまでに沢山のハンドメイドイベントに参加したので、このくらいの規模の会場の場合にはどういう人の流れになるかは何となく分かる。お客は全ブースを見て回る事になるので、目立つ角席を取れなくても余り問題にはならない。

準備が一段落した所で喫煙所を探す旅に出た。安定的にニコチンを補給するためには喫煙場所の確保が不可欠である。入口にいたスタッフに「煙草を吸える場所はありますか?」と訊いてみると、「信号を渡った所のファミリーマートの横で吸えるみたいですよ」と教えてくれた。早速行ってみよう。

幸いな事に会場の外には既に待機列が形成されていた。何度か書いているが、売れるイベントには必ず待機列ができる。

アクトシティ浜松 喫煙所

喫煙所には見えない。
地下に降りてレストラン街を直進する。
隔離エリアにそれはあった。

言われた通りファミリーマートの横を見てみたが何もない。気のせいか微妙に煙草の残り香はするものの、堂々とここで吸うのは流石に気が引ける。おれにも最低限のモラルはあるのだ。

建造物の中に入ってインフォメーションで訊いてみると、目当てのモノは地下にあるとの事である。エスカレーターで地下に降りてレストラン街を真っすぐ進むと、果たしてそこには「リラクゼーションスペース」と書かれた喫煙所があった。加熱式煙草と紙巻きで煙草で部屋が分離されている。遠くてちょっと面倒だと思ったが吸える場所があるだけマシであろう。

道路を挟んだ反対側には浜松市楽器博物館[公式]があった。おれは楽器に対しては全くの素人だが、行ってみても良かった。

浜松ハンドメイドマルシェ 1日目

11:00会場。言わずもがな地方遠征はそれなりに経費が発生するので回収できるかいつも緊張する。「旅行だと思えば良い」と強がっても売れないと惨めな気持ちになる。幸いにも今回は無事に回収できる売れ行きだった。

会場して2時間程経つと客足が落ち着いてきたのでファミリーマートに買い出しに行ったのだが、店内に大きな喫煙所が用意されている事に気が付いた。ファミリーマート浜松アクトシティ店[外部]、最高である。先程の煙草の匂いはこの喫煙所からのものだったのだろう。広めのイートインスペースもあったので珈琲を買って少し休んだ。

北の庭 THE KURETAKESOへ

綺麗に整備されている。
渡れない交差点があり一度地下に降りた。

14:00を回った辺りで、妻が「先にチェックインして休んでいたら?」と言ってくれたのでお言葉に甘える事にした。会場が寒くて辛かったのである。寝不足の疲れから風邪を引いては困る。

本日の宿は北の庭 THE KURETAKESO[公式]を予約してある。一度ホテルの駐車場まで車を移動するか?と思ったが、電話で確認すると駐車場は1,000円の別料金が発生するとの事だったので、このまま駅北駐車場に停めておく事にした。

GoogleMapの導きに従って宿へ進む。かなり近くのようだ。浜松アクトタワーを左手に見ながら進むと、横断歩道のない旭町交差点に突き当たったので地下に降りた。ザ・車社会だなと思ったが、これはおれの偏見であろう。

アクトシティ浜松→北の庭 THE KURETAKESOへのルート[GoogleMap]

北の庭 THE KURETAKESO

無事に宿に到着したのでチェックインする。隣は焼肉屋だったので猛烈に腹が減ってきた。

17:00からハッピーアワーでドリンクサービスがあるという。今日は節分なので恵方巻きも供されるとの事である。ありがたい話だがまだ15:00を回ったばかりだ。まずは部屋に行って休もう。部屋は526号室だった。

デラックスツインルーム

大人が横になれるソファがある。
枕元に電源完備。
何故か流し台がある。
パスワードの0534537211は電話番号だ。

妻はデラックスツインルームを予約していたようだ。写真が悪いので分かりにくいが部屋はかなり広い。ステンレスの流し台があるのだけは謎だ。洗面所はユニットバスがあるので用途不明だが、あっても特に困るものではない。

部屋の写真を撮った後は荷物を置いて少し休む。浜松ハンドメイドマルシェは17:00閉場なので、今から寝てしまうと起きられる自信がなく仮眠はやめた。寝不足と運転で疲れてはいるが眠くはない。

ゴロゴロしながらTVで館内情報を見ると、喫煙所は3・6・9・12階にあり、おれがいる5階には漫画コーナーがあるとの事である。後で行ってみよう。くれたけイン[公式]は初めて聞くホテルチェーンだ。調べてみると東海地方での展開が主のようだが、旭川にも進出していた。旅先で知らない事を知るのは楽しい。

喫煙室へ向かう

一休みした後はまずは喫煙室へ行く事にした。部屋からエレベーターホールまでは角を二度曲がる。少し珍しい造りだ。

3階喫煙室

3階で降りると目の前に喫煙室があったので一服。次は漫画コーナーに行ってみよう。

5階漫画コーナー

チェックインした直後には気が付かなかったが、5階に戻るとエレベーターの正面に確かに漫画コーナーがあった。先程の喫煙室と同じだ。各フロアに割り当てられている共用施設は、このようにエレベーターを降りて直ぐに利用できる構造になっているのだろう。夜に4階の自販機を利用したが思った通りだった。

漫画コーナーは写真の通り狭いながらも中々唸らされる品揃えだったと思う。おれが敬愛してやまない漫画家の一人である諸星大二郎[Wikipedia]栞と紙魚子[Wikipedia]も置かれている。久々に手塚治虫の火の鳥[Wikipedia]を読むか?と思ったが、キングダム[Wikipedia]が全巻あったので続きを読む事にした。

2階食堂

ハッピーアワーでの無料ビール。

64巻からキングダムを読み始めて66巻に至った辺りで妻が部屋に来た。確か秦の桓騎が李牧の罠に嵌った辺りである。ほぼ昼飯を食べていない妻は腹を空かせていたので、少し時間は早いが鰻を食べに行く事になった。

17:00を回っていたので先に2階の食堂で無料ビールを飲む。ハッピーアワーのドリンクサービスは17:00~20:00だったので、後から考えてみると先に鰻を食べてからビールにすればよかった。恵方巻きは一切れだけだったが、無料サービスの品に文句を言うほどの浅ましさはない。さあ、それでは本命の鰻を食べに行こう。

八百徳 本店

これは食べ終わった後に撮ったもの。
店の全景はこんな感じ。

ホテルから目と鼻の先にある八百徳本店[外部]に向かった。先程の地下通路を抜けると目の前である。予約はしておらず待たずに入れるか分からなかったが行ってみた。待たされそうならホテル横の焼肉屋に入るつもりだったが、タイミングが良かったのか入店して直ぐに席に案内された。日頃から徳を積んでいるお陰であろう。

八百徳 うなぎ定食【松】

店内には旨そうな匂いが充満していた。さて注文である。おれはさっきビールを飲んだばかりだったので若干腹が膨れており、

上うな重 もずく酢・香物・肝吸付 ¥4,565(税込)

で十分過ぎるなと思っていたのだが、妻は「旅先では一番高い物を選ぶべきである。ここまで来て小銭をケチって何になろう。それが気高き妾の夫の態度か?」と主張し意見が対立した。言われてみればそれも尤もな話である。最終的には

うなぎ定食【松】 御刺身・酢物・香物・肝吸付 ¥6,160(税込)

を2つ頼む事になった。鰻を食べるのは2023-06-17の名古屋以来だと思う。鰻重は確かに旨かった。だが、刺身・酢物だけで+1,500円以上の価値があるか?と問われると些か微妙である。そもそもおれは酢の物は余り好きではないのだ。

妻が食べ切れない鰻重をこちらに寄越してきたので残さずに頂いた。満腹である!

Twitter(元X)

なお、Twitter(元X)でhDj氏に一発で見破られた。まだ鰻重の写真も出していないのに怖れ。

浜松の夜

今日は会場が寒かったので、明日に備えてマツモトキヨシ浜松駅前店に寄ってカイロを補充しホテルに戻る。後は寝るだけだ。

一休みした後、2階にある大浴場に行ってみた。TVの館内情報でリアルな混雑具合が確認できるので便利である。女湯は中々空かなかったのでおれが先に行く事にした。

大浴場といっても洗い場が4つ、浴槽が1つとサウナがあるだけのこじんまりした規模だが十分であろう。寝不足の状態でサウナに入ると心臓に負担がありそうだったので風呂だけにした。熱い湯に浸かると一気に血行が良くなって疲れが出た。

キングダムの続き

風呂を済ませて部屋に戻った後は只管キングダムの続きを読んだ。

作者はかなり桓騎を気に入っているのだなというのが読んでいて伝わってくる。だが流石に正史には逆らえず、最終的に桓騎は李牧に討ち取られるのであった。桓騎の部下である黒桜の最期でちょっと泣いた。その後は韓非子を中心としたスパイ戦が始まって終わる。まあまあ面白かった。然しこのペースだと完結はいつになるのやら。

然し旅先の宿でこうしてキングダムを読んでいるというのも奇妙な気分だ。ここで読んだ64-70巻は浜松と関連付けられて記憶に格納される事だろう。旅先では非日常から記憶力が鋭くなる。

明日の天気

いつの間にか外は雨が降り始めているようだった。明日には止んでくれるようだ。こうして改めて地図を見ると、浜松は静岡県の端にあり名古屋まで目の前だという事が分かる。

00:00を回った後で妻が空腹を訴え始める。鰻を食べたのは6時間前なので腹が減って当然である。普段はこんな時に備えてコンビニで何か買っておく事にしているのだが、今回はマツモトキヨシにしか寄っていないので部屋に食べる物は何も無い。おれもビールを飲みたかったので「本気で行くなら付き合うぞ?」と何度か訊いたが結局お流れになった。

猛烈な眠気に襲われたので00:20頃に明かりを消す。あっという間に眠りの泥に飲み込まれた。

(続く)

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