タクティクスオウガ リボーン プレイ日記 2023-02-10c

タクティクスオウガ リボーンChapter2(L)

妖術士モディリアーニが守るアルモニカ城城門を突破し、自軍の本拠地であるアルモニカ城城内に突入した金竜騎士団。ロンウェー公爵の最後の護衛である騎士アーバインと激突し、これを討ち倒した。それと同じ頃、アルモニカ城に到着した騎士レオナールは執務室に迎え入れられていた。これで一安心と胸を撫で下ろしたロンウェー公爵だったが、謀反を決意した騎士レオナールの刃により、ヴァレリアの歴史から退場する事となった。

アルモニカ城城内:戦闘前

騎士レオナール デニム

デニム
「――いいか、抵抗する者でも殺しちゃいけない。城外への逃げ道を作り、そこへ追いやるだけでいい。」

解放軍兵士
「ハッ!」

デニム
「レオナールさん――、公爵殿下は――?」

騎士レオナール
「ああ、計画どおりに事は進んだ。すべてはきみのおかげだ。」

デニム
「そうか――、公爵殿下は――――」

騎士アーバインを斃したデニムは既にウォルスタ解放軍の一部を掌握。兵士に指示を出す。そこに、主君であるロンウェー公爵を殺したばかりの騎士レオナールが現れた。

騎士レオナール「あとは、謀反と公爵暗殺の罪を被って死んでくれれば、解放軍はまとまる――」

騎士レオナール デニム

騎士レオナール
「あとは――きみたちに死んでもらうだけだッ!」

デニム
「な、何をするんだ!!」

騎士レオナール
「――きみは実にうまくやってくれた。礼を言うよ。
 あとは、謀反と公爵暗殺の罪を被って死んでくれれば、解放軍はまとまる――
 ありがとう、デニムくん。本当に感謝する。」

デニム
「僕が死ねばすべてがうまくいくのか――?」

騎士レオナール
「そうだ。きみがすべての罪を被ってくれさえすればいい。
 きみは裏切り者と罵られても自分の欲と感情を殺し解放軍のために尽くしてくれた。
 しかし、それも今日で終わりだ。きみが犠牲になることで、きみの役目は終わるんだよ。」

完全に筋書きを書いた黒幕の台詞である。古都ライムで造反を持ち掛けられた時から話が出来過ぎていると思ったよ。誰かが大逆の汚名を被って打ち倒されなければならず、それは騎士レオナールかデニムのどちらかしか有り得ない。どこかでこうなるものだと思っていたが、遂にこの時が来たか。

やはり、最後の敵は同じ人間だったな。いや、ロンウェー公爵も人間だけどさ……。

騎士レオナール「見くびらないでもらいたい!私を公爵と一緒にしないでくれ!」

騎士レオナール カチュア

カチュア
「何、勝手なことを言っているのよ!耳を貸しちゃダメ!
 ヴァイスの言ったとおり、レオナールも公爵と同じ。ただの権力にとりつかれた欲深い男なのよ!」

騎士レオナール
「見くびらないでもらいたい!私を公爵と一緒にしないでくれ!」

カチュア
「立って、デニム!こんなところで死んでどうするの!」

騎士レオナール
「すまない――きみのことを忘れはしないぞ。」 

ここで思わず笑ってしまった。ロンウェー公爵も散々な言われようである。死んでも死に切れんな。

騎士レオナール「――そうか、かつての仲間が集ったか。それも一興。さあ、かかってくるがいい!」

騎士レオナール

ヴァイス
「起きろ、デニム!オレとの約束を忘れたのか!」

騎士レオナール
「ヴァイス、どうしておまえがここに?
 ――そうか、かつての仲間が集ったか。それも一興。さあ、かかってくるがいい!」

ヴァイス、ここで見事な伏線回収。

然し本当にシナリオが良いな。騎士レオナールのこの台詞で痺れた。

ユニット配置

ユニット配置

騎士レオナールの一騎打ち……ではないが、操作できるのはデニムだけになるようだ。

アルモニカ城城内:戦闘

騎士レオナール

騎士レオナール
「さぁ、そろそろ決着をつける時間だ。いくぞ、デニムくん!」

勝利条件:騎士レオナールを倒せ!

騎士レオナール

勝利条件

騎士レオナールを倒せ!

ヴァイスとアロセールもそのまま戦闘に参加してくれるので、1対4である。

流石にここで行き詰まってしまう事は無いと思うのだが……。

騎士レオナール「だが、それの何が悪い?一朝一夕に世の中を、人心を変えることはできんのだ!」

騎士レオナール

ヴァイス
「レオナール、あんただけは違うと思ってたのに!所詮、貴族の犬でしかなかったんだな!」

騎士レオナール
「皆が平等に生きる権利を実現する者が貴族であるなら、私は犬と呼ばれることを甘んじて受け入れよう。」

ヴァイス
「貴族じゃなきゃ、そうした世界を作ることができない、あんたはそう言うのか!」

騎士レオナール
「何かの権利を欲するなら自らの足で立ち上がり、自らの腕で作り上げるべきだ。
 だが、民の多くは❝救世主❞を求めるばかり。きみたちのように命を賭して戦う者がどれだけいる?
 そうした者がいる限り、貴族が消えることはない。次の治世を行う者が❝貴族❞と呼ばれるだけのこと。
 だが、それの何が悪い?一朝一夕に世の中を、人心を変えることはできんのだ!」

既に騎士レオナールはその結論にまで辿り着いていたか。

アロセール「勘違いしないでよね。あなたが犯した罪が消えたわけじゃない。」

アロセール

デニム
「ヴァイス、アロセール、――ありがとう。」

ヴァイス
「よしてくれ。たまたま助けたのがおまえだっただけだ。」

アロセール
「勘違いしないでよね。あなたが犯した罪が消えたわけじゃない。
 ただ、今はあなた以上の巨悪が目の前にいる。民のために倒すべき相手を優先しているだけよ。」

デニム
「そうか、そうだな。でも、ありがとう。」

アロセール、バルマムッサの町でも港町アシュトンでもあれだけキレ散らかしてたのに、デレやがった……。

アルモニカ城城内:1

アルモニカ城城内

全然攻撃が通らないんだが。負けイベントじゃないよなこれ……。

騎士レオナール「いちいち感傷に浸っていては前へ進めない。手を汚すとはそういうことなのだ!!」

騎士レオナール

ヴァイス
「レオナール、あんたの言うとおりだとしても、デニムを殺して何になる!
 すべての罪をデニムに押しつけて、恥ずかしいとは思わねぇのか!!」

騎士レオナール
「私はきみよりも理想に対して貪欲なのだ!罪悪感も羞恥心も、すべて理想のために呑み込もう。
 いちいち感傷に浸っていては前へ進めない。手を汚すとはそういうことなのだ!!」

ヴァイス
「あんたって人は――――!」

騎士レオナールの信念は巌のように堅い。目的とする理想のためには手段を選ばない。デニムやヴァイスの覚悟を遥かに超えている。人間としての強度が違う。

騎士レオナール「死にたくないなら、――世界を変えたいなら、私を倒してみせろ!」

騎士レオナール

デニム

「レオナールさん、剣を収めてください!僕はあなたと戦いたくない!」

騎士レオナール
「まだ、そんな甘いことを!私は迷わずきみを討つぞ!
 死にたくないなら、――世界を変えたいなら、私を倒してみせろ!
 それができぬなら、屍となって朽ちればいい!ヴァレリアの歴史から消し去ってやろう!」

デニム
「レオナールさん!!」 

おれはこういう熱い展開が大好物過ぎる。素晴らしい。

アルモニカ城城内:2

アルモニカ城城内

デニムの打撃は殆どダメージが出ないので、まともに攻撃が通るキュアシードでヴァイスを回復させる。が、ヴァイスは残HP1で踏み止まるようだ。それともたまたま残1になっただけなのかな?

カチュア「ごめんなさい、デニム!避難させてもらうわね。」

カチュア

カチュア

「ごめんなさい、デニム!避難させてもらうわね。」

カチュアは3連続で撤退。

アルモニカ城城内:3

アルモニカ城城内

何とかなった。ヴァイスとアロセールが居なかったら終わっていた。

騎士レオナール「ただ、きみが死んでも、私が死んでも解放軍がまとまるということには――かわりがない――」

騎士レオナール

騎士レオナール
「ここまでか――よくやった、デニムくん――
 さあ、とどめをさしてくれ――そして、皆にこう言うのだ――
 すべては私の謀だと――な――」

デニム
「あなたは最初からそのつもりで――?」

騎士レオナール
「ハハ――、そんなことはない――きみを殺そうと思ったのは事実だ。
 ただ、きみが死んでも、私が死んでも解放軍がまとまるということには――かわりがない――」

確かに騎士レオナールとデニムのどちらが死んでも解放軍はまとまる。どちらが死んで罪を被っても構わない。レオナールさん、あんた最初からそのつもりで、今回の謀反の絵図を描いたのか……。ロンウェー公爵より大した策士だよ。

騎士レオナール「公爵のような貴族も私のような犬も、もうこの解放軍にはいないのだから――」

騎士レオナール

騎士レオナール
「これでネオ・ウォルスタ解放同盟を取り込むこともできよう――、彼らを仲間にするんだ――
 ヴァイスが言った公爵のような貴族も私のような犬も、もうこの解放軍にはいないのだから――
 ああ――、目が見えなくなった――身体の感覚も――なくなってきた――
 強くなったな――、少年よ。あとは――頼んだ――」

この台詞でプレイしながら普通に泣いたんだが。

古都ライム

場面は変わり、古都ライムの戦闘の後で聖騎士が倒れているのが映し出される。

CHAPTERⅡ終了

何が正しくて何が間違いなのか誰にもわからない。
だけど、誰も僕を責めることはできないはずだ。
人は皆、過ちを犯し続ける悲しい生き物なのだから――

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