物語は最終章に突入。ローディス教国から派遣された暗黒騎士団は、覇王ドルガルアが死ぬ前に侍女マナフロアに産ませた実娘であるカチュアを擁する事で権力の正統性を主張、ヴァレリア島を手中に収める方向へあからさまに動き始めた。
フィダック城
影
「――先日の式典以来、王女はそのお姿を見せておりませぬ。
所在についてはバクラム軍の幹部すら知らぬ様子で、摂政も密偵を放ち探らせているようです。
王女はおそらく暗黒騎士団と行動を共にしているのでないかと思われますが――」デニム
「ブランタ・モウンとタルタロスの関係はうまくいっていないということか。
それで暗黒騎士団の動きは?」影
「暗黒騎士の多くはハイムに駐留しております。
ですが、タルタロス総長をはじめとするコマンド級の暗黒騎士たちの姿を確認することはできませんでした。」デニム
「バクラム軍が僕らに対して行動を起こさないのはそれか?やつらは何を企んでいるのだろう――?」
王都ハイムから場面は変わり、今やウォルスタ解放軍が手に入れたフィダック城にて。デニムも今やヴァレリア島の半分を手に入れた男である。バクラム陣営にスパイを放っていたようだ。立派になったな。
影「バクラム兵でさえも近寄れぬ警備区域でして、そのお姿を確認するまでには至りませんでした。」
影
「かねてよりご命令にありましたゼノビアの聖騎士殿のことですが――」デニム
「何か、わかったのか!?」影
「食事番の者を締め上げて白状させました。
どうやら聖騎士殿はハイム城の地下牢に囚われているご様子です。」デニム
「生きておいでなのだな!」影
「残念ながら、バクラム兵でさえも近寄れぬ警備区域でして、そのお姿を確認するまでには至りませんでした。デニム
「わかった――、ご苦労だったな。ゆっくり休むといい。」影
「ハッ、もったいなきお言葉。恐悦至極に存じます。」
デニムは未だ聖騎士ランスロットの影を追い掛けているようだ。ここで間者の影は退場。
側近「ベルサリア王女に従おうという機運が高まっていることをお忘れなのですか?」
デニム
「姉さん――」側近
「閣下、ハイムへ進軍を開始するべきではございませんか?」デニム
「それはできない――
暗黒騎士団の狙いを確認せずに戦いを仕掛けるのはあまりに軽率だ。」側近
「しかし、時をおけばおくほど戦うことができなくなりますぞ。
ベルサリア王女に従おうという機運が高まっていることをお忘れなのですか?
ドルガルア王の一族とは剣を交えたくないと声高に叫ぶ兵もいるのです!」デニム
「わかっている。だからこそ、安易に攻めることができないんだ!」
いつの間にか軍師も侍らせている。CHAPTERⅢ冒頭でイキっていたネオ・ウォルスタ解放同盟の幹部は、既にウォルスタ解放軍の意思決定の場からは一掃されたようだ。
清濁併せ呑むロウルートのデニムの事である。ネオ・ウォルスタ解放同盟との統合により混乱した指示系統を整理し組織を強固にするため、スウォンジーでの決戦時にひっそりと間者に彼らを始末させていたのでは?という陰謀すら考えてしまう。暗黒騎士バールゼフォンに認められるだけあるぜ。覇権に挑戦する資格ありだ。
※上記はおれの単なる想像です。多分、スウォンジーの森での敗戦で普通に戦死しています……。
側近「王女の出現以来、やつらの勢力は日増しに広がっていますからな。」
解放軍兵士
「報告いたします。」デニム
「なんだ?」解放軍兵士
「ブリガンテス城の兵士らが人質をとり、城内に立てこもったとの事!」側近
「なんじゃと!?」デニム
「彼らの要求は?」解放軍兵士
「バクラム軍への降伏です!」側近
「なんと愚かな!これまでの戦いをなんとする!?」デニム
「フィラーハ教団の横やりだな――
大方、フィラーハ教の信徒が兵士の中にいるのだろう。」側近
「王女の出現以来、やつらの勢力は日増しに広がっていますからな。」
この軍師は単なる意見の壁打ち用、状況説明の装置で役には立たなそうだ。
デニム「僕ひとりで、しかも丸腰で行けば大丈夫。きっと話を聞いてくれるさ。」
デニム
「仕方ないことだ。
姉さ――、王女の出現は、この戦乱に疲れた人々にとっては救世主の再臨に等しい。
まして、亡きドルガルア王は熱心なフィラーハ教の信者でもあった。
王がそうしたように❝民族融和❞のスローガンを掲げ、戦争放棄を訴えるのは当然のことだよ。」側近
「では、いかがされるおつもりで?」デニム
「力で対抗したのでは摂政と同じ。――教団の指導者に会いに行く!」側近
「まさか!おやめください!万が一のことがあっては――!」デニム
「僕ひとりで、しかも丸腰で行けば大丈夫。きっと話を聞いてくれるさ。」
トップに立ったのに色々面倒でいつまでも現場に出たがる社長のようなデニムであった。
ウォーレンレポート NEWS
称号取得:南ヴァレリアの解放者
「南ヴァレリアの解放者」の称号を得、ユニオンレベルが25→28に上昇した。更にショップにも新商品が入荷したので、先に進む前に色々準備が必要だ。まずはウォーレンレポートを読むか……。
ウォーレンレポート
地獄のCHAPTERⅢを超えて自軍負傷者ゼロである。なんとかクリアまで行けるだろうか?
フィダック城での戦いでローディス人を殺しまくったと思うが意外と少ないな。薄汚え侵略者は全員ブッ殺してヴァレリア島から叩き出してやったからよ!島国ナメんな!!
ウォーレンレポート NEWS:魔女デネブのお店
アイテム・フリークたちに朗報!普通のショップでは決して手に入らない超貴重なアイテムを売っている行商を本誌記者が発見した。その名は「魔女デネブのお店」。尋ねると愛らしい美女が出迎えてくれる。各地のショップの店先を借りて営業しているので、彼女と出会えた人は超ラッキーだ!
え……なんなのこのテンションは。おクスリでもキメてるんですかこの記者は。
ウォーレンレポート NEWS:王女復権を祝う式典
先日、ベルサリア王女の復権を祝う式典がハイム城の孔雀の間で催された。式典には摂政ブランタを含む故ドルガルア王に仕えたバクラム人の重臣たちが列席し、王女に忠誠を誓った。また、ローディス教国サルディアン教皇の代理としてタルタロス卿も同席し、両国間の同盟を再確認した。
バクラム必死だな!暗黒騎士ランスロットは時勢を読み切って「貴公の指摘したとおり、バクラムはもうおしまいだ。」って言ってました!!追い詰められた摂政ブランタはどうカードを切ってくるか。
ウォーレンレポート NEWS:揺れる解放軍!?
旧ウォルスタ解放軍とガルガスタン軍を取り込んだ金竜騎士団の内部が大きく揺れ動いている。
反バクラム主義を掲げる同組織(いまでも解放軍と呼ばれている)だが、フィダック城奪取後、膠着状態が続いているため、兵の間では戦争放棄を唱える者も出ているらしい。今後の動向に注目したい。
こう書かれると某国の某人民解放軍みたいに記者を粛清したくなるよね。我慢するデニムは偉い。
ウォーレンレポート NEWS:台頭する旧フィラーハ教団
フィラーハ教団はドルガルア王の死後、権力闘争によって二分されており、現在の最高責任者である摂政ブランタが前任の大神官モルーバを追い出した形となっている。しかし、勢力を拡大しているのは追い出された方で、ベルサリア王女の復権同様に大神官の復権を願う者たちが多いことを意味しているようだ。
宗教はいつも扱いが面倒臭いものだが、原始的な世界での治世には欠かせない要素である。野望の王国の最後と一緒だな。
権威であるベルサリア王女は暗黒騎士団の陣営に取られてしまったので、ウォルスタ解放軍の立場としては、大神官モルーバの一派を取り込んで権力の正当化・箔付けをしたい所である。
ウォーレンレポート NEWS:暗黒騎士団、内部分裂か?
バクラム軍との不仲が噂される暗黒騎士団だが、どうやら騎士団内部でも問題が生じているらしい。バーニシア城において暗黒騎士団のコマンドたちが言い争っているのを、バクラム軍兵士が目撃したとの情報がリークされたのである。
口論の内容まではわかっていないが、古都ライムでの住民虐殺、フィダック城の陥落など、ここ数週間における暗黒騎士団の活動は不名誉な結果に終わっている内容が多い。責任問題について内輪もめが起きていても、なんら不思議はないといえる。
この件に対し、暗黒騎士団からのコメントは発表されていない。
コメントを取りに行った記者は二度と帰って来なそうなんだが。
ウォーレンレポート NEWS:無法者の町、オミシュ
長く続く戦乱の影響により、各地で治安の悪化が問題となっているが、ドルガルア王統治時代から無法地帯として知られている町がある。クァドリガ砦の西南、ウベア島にあるオミシュの町である。
オミシュの町はヴァレリアの他の町と同様、海洋貿易の中継点として栄えたが、いつの頃からか海賊たちが集まるようになり、独自のルールで秩序を保つようになったという。海賊の他、犯罪者や敗残兵など、いわゆる「ワケあり」の者たちも多く、統一戦争以後は住む場所を奪われた難民たちもオミシュの町へ流れてくるようになった。
これでNEWSは一通り読み終わった。章の切り替わりはとにかく情報量が多い。
ウォーレンレポート PEOPLE
ウォーレンレポート PEOPLE:デニム・パウエル
金竜騎士団のリーダー。港町ゴリアテ出身。ウォルスタ人。
アルモニカ城に幽閉されていたロンウェー公爵を救出し、ウォルスタ解放軍の一員として活躍。さまざまな紆余曲折を経て解放軍の指導者となり、バクラム軍と暗黒騎士団に対抗する。
民からは❝ゴリアテの英雄❞と呼ばれ、永く続く戦乱に終止符を打つ者として期待を一身に集めている。
遂にバルマムッサの虐殺が「紆余曲折」に畳まれてしまった。歴史は勝者によって書かれるのだ。
ウォーレンレポート PEOPLE:カチュア・パウエル
本名ベルサリア・オヴェリス。
デニムの姉。暗黒騎士団による故郷・ゴリアテの襲撃の後、デニムと共にレジスタンスに参加。ウォルスタ解放軍の一員としてバルマムッサの住民虐殺にも関与。
プランシー神父が実父でないことを知っており、唯一の肉親と信じていたデニムの心が自分から離れていく寂しさから軍を去ってしまう。
ひとり、ゴリアテへ戻ったところ、暗黒騎士ランスロットより自分が覇王ドルアルガと王妃の侍女マナフロアの間に生まれた王女であることを知らされる。
解放軍のフィダック城攻略時に暗黒騎士ランスロットらと行動を共にしている姿が確認された。そのため現在は、ロスローリアンの一員として活動しているものと推測される。
前回との差分は赤字。何故かウォルスタ解放軍の恥部であるバルマムッサの虐殺が追記されている。
カチュア姉さん、嘘だよな……?
ウォーレンレポート PEOPLE:ランスロット・ハミルトン
元新生ゼノビア王国聖騎士団団長。シャロームの都市バルナ出身。ゼノビア人。
騎士団の不祥事からトリスタン国王の怒りを買い身分を剥奪、国外追放の処分を受けた。デニムたちと共にロンウェー公爵を救出したことから、ウォルスタ解放軍に加入。
古都ライムに在留中、バクラム軍の侵攻作戦に巻き込まれ行方不明となっていたが、ハイム城の地下牢に囚われていることが判明した。
前回との差分は赤字。
ウォーレンレポート PEOPLE:バールゼフォン・V・ラームズ
ロスローリアンのナンバー2。ローディスの神都・ガリウス出身。ローディス人。
本国で5つの騎士団を抱えるヴォグラス准将の息子。また、ラームズ家はローディス教国きっての武門として知られている。暗黒騎士団の重鎮にふさわしい実力の持ち主。総長ランスロット・タルタロスからの信頼も厚い。
フィダック城にて暗黒騎士オズと共に解放軍と戦うも、敗走する。
前回との差分は赤字。CHAPTERⅡでの登場時以来の更新である。立場的には今回の失態で詰め腹を切らされそうな人。暗黒騎士団は完全実力主義が信条のようなので潔く焼き土下座にチャレンジして欲しいが足掻けるだけ足掻きそう。
ウォーレンレポート PEOPLE:オズ・モー・グラシャス
ロスローリアンのコマンド(特別攻撃隊騎士)。ローディスの神都・ガリウス出身。ローディス人。
名門・ザナム士官学校をトップで卒業したエリート剣士。ガナン光師団で三個連隊の長を3年間努めた後、暗黒騎士団に配属される。
暗黒騎士オズマとは二卵性双生児である。きわめてサディスティックな性格の持ち主であり、戦場での振る舞いや捕虜の拷問時などで如実に表れる。
フィダック城で暗黒騎士バールゼフォンと共にデニムと戦うも敗北、死亡した。
前回との差分は赤字。セリエ見てるか?ヴァレリア解放戦線の仇は取ったぞ。
ウォーレンレポート PEOPLE:デネブ・ローブ
元新生ゼノビア王国魔法団所属。出身地不明。ゼノビア人。
新生ゼノビア王国建設の立役者の一人。魔法の研究に対する情熱は人一倍強く、その資金づくりのためにヴァレリア島を訪れたようだ。
カボチャをこよなく愛する美しき魔女。
このレポートを読んだ後に……
ショップ
フィダック城のショップに入ったら魔女デネブが出たので焦った。偶然か??
ショップ
さてアイテム合成である。ドバドバ出費してあっという間にお金が尽きたので、フランパ大森林で稼いだ古銭を売り払った。何となく古い装備品は全部残してあるのでお金が足りない。
- コラ+1x2:ヴァイス用
- クレイモア―+1:竜騎兵ジュヌーン用
- クリス+1:カノープス用
- トライデント+1:騎士ラヴィニス・騎士ミルディン用
- ブルメイス+1:ヴォルテール用
- ヒールⅢx5
やっとヒールⅢが買えた。
長らくナイト職を勤めてきたデニムだが、MPを伸ばしたいのでルンフェンサーに転職する事にした。と言うか、実はソードマスターが良いかな~とちょっと思って転職してフランパ大森林で戦ったのだが、ネットで調べると「ソードマスターは駄目だよ!中途半端だよ!!」という書き込みしかなかったので泣く泣く諦めた。